カクヨム八年生

カクヨムコン４超個人的分析（１）

　みなさんこんにちは。

　さて、他の方のエッセイでカクヨムコンに出す予定だけどジャンルで困ってるみたいな記事を見つけたので、今回は、超個人的なカクヨムコン４の分析をしようかなーと思います。

　まずは募集部門のおさらいです。

⚫募集部門

異世界ファンタジー部門

SF・現代ファンタジー部門

キャラクター文芸部門

恋愛部門

ラブコメ部門

ホラー・ミステリー部門

　基本的に前回と変わっていませんね。

　それから審査レーベルです。ジャンルごとの傾向を見るには欠かせない材料になります。

⚫審査レーベル

MF文庫J編集部

角川スニーカー文庫編集部

角川ビーンズ文庫編集部

カドカワBOOKS編集部

角川ルビー文庫編集部

ゲーム・企画書籍編集部

ビーズログ文庫編集部

ファミ通文庫編集部

ファンタジア文庫編集部

富士見Ｌ文庫編集部

プライム書籍編集部

　この中であまり馴染みがないのは、ゲーム・企画書籍編集部なんですが、HPを見るかぎりでは、これがドラゴンブックの立ち上げる新レーベルのような感じがします。

※ドラゴンブック新世代ファンタジーコンテスト

https://kakuyomu.jp/contests/dragonbook_contest

　プライム書籍は以前やってたスマートニュースのＬ-エンタメコンテストのレーベルですよね。学びながら楽しめる大人向けのラノベレーベルみたいな感じだったと思います。

※スマートニュースコンテスト

https://kakuyomu.jp/contests/smartnews_contest/result

　あとは割とラノベを読む人には馴染み深いレーベルなのではないでしょうか。

・MF文庫J：ラブコメや美少女ものが得意

（ゼロの使い魔、緋弾のアリア、変態王子と笑わない猫　など）

・スニーカー文庫：王道ファンタジーはもちろんハーレムものかライト文芸寄りなものまでオールジャンル（『涼宮ハルヒの憂鬱』『この素晴らしい世界に祝福を！』『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』『ロードス島戦記』など）

・カドカワBOOKS：なろう系異世界ものを多く扱うイメージだが、横浜駅やブッシャリオン、限界集落などの変わり種も（『デスマーチから始まる異世界狂想曲』『蜘蛛ですが、何か？』『聖女の魔力は万能です！』『公爵令嬢の嗜み』）

・ファンタジア文庫：ファンタジーやラブコメ（『冴えない彼女の育てかた』『生徒会の一存』『スレイヤーズ！』『フルメタル・パニック』など）

・ファミ通文庫：異世界ラノベからライト文芸寄りなものまで幅広い（『賢者の孫』『バカとテストと召喚獣』『犬とハサミは使いよう』『文学少女シリーズ』など）

・富士見Ｌ：ライト文芸、泣ける系、あやかしものや後宮ものミステリー、お仕事もの等

（『紅霞後宮物語』『かくりよの宿飯シリーズ』『寺嫁さんのおもてなし』『浅草嫁日記』など）

・ビーンズ、ルビー、ビーズログ：学園青春ものや異世界など女性向け。ビーンズは少女向けでルビーは少し大人の女性向け、ビーズログはその中間な感じ？

※あくまで私のイメージなので違ってたらすみません。

　各レーベルのページを見てみて、イメージや代表作、最近の作品の傾向などを見ておくのもいいかもしれません。

　それでは、第4回目のコンテストを分析する前に、参考のために過去のコンテストの結果を見ていきましょう。

　カクヨムに最近来たばかりという方もいるかと思いますので、是非過去のコンテストの雰囲気を掴んで下さい。

※（→）は審査レーベルと実際に出版されたレーベルが違うケースです

◇第1回カクヨムコン

応募総数：5,788作品

大賞：7作品

特別賞：19作品

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_001

◎異世界ファンタジー部門

◽︎大賞『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』（ファミ通文庫→カドカワBOOKS）

◽︎特別賞

『異世界に来たけど至って普通に喫茶店とかやってますけど何か？（放課後は異世界喫茶でコーヒーを）』（ファンタジア文庫）

『医療魔術師と呼ばないで……もう限界です（医療魔術師は限界です）』（ファンタジア文庫）

『御伽噺を翔ける魔女』（ビーズログアリス）

『食べるだけでレベルアップ！～駄女神と一緒に異世界無双～』（ファンタジア文庫）

『始まりの魔法使い』（ファンタジア文庫）

『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい』（ファンタジア文庫）

『山本五十子の決断』（ファンタジア文庫）

『マワル廻スロットガチャと異世界物語～奇妙なメンバーとの冒険譚』（ファンタジア文庫）

『勇者のパーティーで俺だけ二軍！？』（ファンタジア文庫）

◎SF部門

◽︎大賞

『横浜駅SF』（カドカワBOOKS）

◽︎特別賞

『Eje(c)t』（ドラゴンブック→カドカワBOOKS）

『黄昏のブッシャリオン』（ドラゴンブック→カドカワBOOKS）

◎ホラー部門

◽︎大賞

『僕の妹はバケモノです』（カドカワBOOKS）

◽︎特別賞

『クトゥルフ神話　探索者たち～鈴森くんの場合～』（ドラゴンブック）

『常世ノ国ノ天照』（ビーズログアリス→カドカワBOOKS）

◎現代ドラマ部門

大賞『ヒーローは眠らない』（富士見Ｌ文庫）

◎現代ファンタジー部門

◽︎大賞

『勇者のクズ』（ドラゴンブック→カドカワBOOKS）

◽︎特別賞

『ヴァんぷちゃんとゾンビくん』（ドラゴンブック→スニーカー文庫）

◎恋愛・ラブコメ部門

◽︎大賞

『平安時代にタイムスリップしたら紫式部になってしまったようです』（ビーンズ文庫）

◽︎特別賞

『愛原そよぎの悩み事』（ファミ通文庫）

『I’ll have sharbet!（佐伯さんとひとつ屋根の下）』（ファミ通文庫）

『憧れの魔法少女の正体が男でした』（ビーズログアリス）

『おめでとう、俺は美少女に進化した』（ビーンズ→カドカワBOOKS）

◎ミステリー部門

大賞『うさぎ強盗には死んでもらう』（スニーカー文庫）

　今とジャンル分けが違うので注意です。ラブコメと恋愛は同ジャンルでしたし、ホラーとミステリー、現代ファンタジーとSFはきちんと別れていました。

　第一回目ということもあり、応募総数も多く沢山の受賞作品が出ました。

◇第2回カクヨムコン

応募総数：2,690作品

大賞：4作品

特別賞：9作品

https://kakuyomu.jp/special/entry/kakuyomu_web_novel_002

◎異世界ファンタジー部門

◽︎大賞

『勇者、辞めます！～次の職場は魔王城』（カドカワBOOKS）

◽︎特別賞

『先輩冒険者さんが助けてくれるのできっと大丈夫なのです！新米冒険者の日記帳』（カドカワBOOKS）

『ホームレス転生～異世界で自由すぎる自給自足生活』（カドカワBOOKS）

『次元の裂け目に落ちた転移の先で』（カドカワBOOKS）

『英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す』（スニーカー文庫）

『リアルでガチな天才が異世界に転生しても天才魔法使いになって元娼婦嫁とイチャイチャする話。』（カドカワBOOKS）

『生産職を極め過ぎたら伝説の武器が俺の嫁になりました』（ファミ通文庫）

◎現代ファンタジー部門

◽︎大賞

『暗殺拳はチートに含まれますか？』（ファンタジア文庫）

◎SF部門

（大賞なし）

◎ホラー部門

◽︎『限界集落・オブ・ザ・デット』（カドカワBOOKS）

『格安温泉宿を立て直そうとしたらハーレム状態になったんだけど全員人外なんだ』（スニーカー文庫）

◎恋愛部門

◽︎大賞

『雪華後宮宮女試験とユーレイ公主』（富士見Ｌ文庫）

◽︎特別賞

『この世界で君と二度目の恋をする』（不明・四六判）

『うちの王子が可憐すぎる！』（ビーンズ文庫）

◎ミステリー部門

（大賞なし）

◎現代ドラマ部門

（大賞なし）

　受賞作品が前回から大幅に減り、SFとミステリー、現ドラで大賞なしという衝撃の結果でした。

　第三回目の結果は、長くなってしまったので、次回に続きます！