カクヨムコン4超個人的分析(2)

 続いては前回、第3回の結果です。



◇第3回カクヨムコン

応募総数:3,088作品

大賞:4作品

特別賞:15作品

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_003/result


◎異世界ファンタジー部門


◽︎大賞

『公女殿下の家庭教師』(ファンタジア文庫)

◽︎特別賞

『辺境都市の育成者』

『空手バカ異世界』

『ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた!』

『あのドラゴン、差し押さえます』

『ガチャ姫』

『『7日間無料体験!ご満足頂けない場合代金は頂きません』~女神に騙され異世界生活始めました~』

『最強の暗黒騎士は定時で帰りたい』

『神猫ミーちゃんと猫用品召喚師の異世界奮闘記』


◎SF・現代ファンタジー部門

◽︎大賞

『レベルアップは人生を変えた(仮)』(ファンタジア文庫)

◽︎特別賞

『迷宮学園アジテーション』

『ドラゴライト』


◎キャラクター文芸部門

◽︎大賞

『アラフォー社畜の美少女生活』(プライム書籍)

◽︎特別賞

『トイレで読む、トイレのためのトイレ小説』

『ハイカラ娘と銀座百鬼夜行』

『市長の恋』



◎恋愛部門

◽︎大賞  (該当なし)

◽︎特別賞 『和桜国のレディ』


◎ラブコメ部門

◽︎大賞『継母の連れ子が元カノだった』(スニーカー文庫)

◽︎特別賞『絶対好感度スキキライ』


◎ホラー・ミステリー部門

◽︎大賞 (該当なし)

◽︎特別賞 (該当なし)



 前回のコンテストの結果を受けてか、現代ドラマ部門が無くなりキャラクター文芸部門に変わりました。

 そしてなんとSFと現ファン、ホラーとミステリーが統合されてしまいました。

 それでもホラー・ミステリーは受賞作品なしという厳しい結果に。


 ……いかがでしたでしょうか。

 何か傾向は見えてきましたか?


 個人的な感想としては、やはり異世界ファンタジーは強いですね。

 書籍化数がダントツで多いです。でも応募数もその分多いと思うので、楽な道という訳では無いと思います。


 逆に茨の道なのは、SF、ホラー、ミステリーあたりでしょうか。ここで賞を取るには工夫が必要なような気がします。

 でも逆に前回大賞がなかったので逆に今回は大賞を出してくるかもしれませんし、分かりません。

 ホラーなんて第二回までは応募総数が少ないのに必ず大賞と特別賞がある当たりジャンルとまで言われていましたし。



 さて、過去3回のおさらいも済みましたし、ここで第4回目コンテスト特設ページにあった「こんな小説がほしい」というコーナーを見ていきましょう。


https://kakuyomu.jp/special/entry/kakuyomu_web_novel_004


※「求める作品傾向には一見相反する要素が並んでいるように思われるかもしれません。ですが、各編集部のレーベルカラーによって、出版したいと思う作品の内容も変わってきますのであくまでも一例としてお読み下さい」だそうです←これ、重要です。



 異世界ものを見ると、異世界に行って現実の職業が活躍する、みたいなのがありますね。この手のを欲しがっているはゲーム・企画編集部でしょうか。第3回の受賞作で言えば『あのドラゴン、差し押さえます』みたいなのが欲しいのかもしれません。

 後宮ものを欲しがっているのは富士見Lでしょうか。『紅霞後宮物語』みたいなのを求めていると予想。

 あとは、独自の世界観が構築されているか、普通の異世界ものとは違うアピールポイントがあるか、読者の夢や願望を実現させる作品であるか、あたりが大きなポイントになりそうです。

 

 SF、現代ファンタジー部門ではエンターテインメント性に言及されていますね。

 十代の少年を主人公に、だとか自分に近い境遇の、とかありますね。

 審査するのもラノベレーベルですし、この部門で受賞するには、スニーカー文庫やファンタジア文庫から出てもおかしくないような作品にする必要があるんじゃないかと思います。

 過去の王道作品を今風に、という言葉もありますし、過去の名作を読み直して見るのもいいかもしれません。

 個人的には日帰りファンタジーっぽいものとか、VRMMO的なものを求めていると予想。『86』みたいなのがあってもいいかもしれません。


 キャラ文芸は、知識ネタやビジネスネタという文字が見えますね。これ系統を欲しがっているのはプライム書籍でしょうか?

 とは言えプライム書籍はまだどういうレーベルなのか、個人的にははっきり見えてないんですよね。

 大人向けや、ライトノベルを卒業した大人の女性向け(これは富士見Lか?)という文言も見えますし、大人向けが好まれるようです。

 正直言ってここが一番どういうのが欲しいのか読めないですが、ひょっとすると、面白ければ一番なんでもありなのがここかもしれません。



 恋愛・ラブコメはターゲットが明確です。

 「主に女性を主人公にした」とあるように、恋愛は女性向けです。

 ラブファンタジーやラブコメ、学園青春もの、異世界ファンタジーという文字も見えます。

 出そうと思っている方は、一度ビーンズやビーズログ、ルビー、富士見LのHPを見て雰囲気を掴んでおいた方がいいと思います。

(ちなみにビーズログのHPを見たところ、「ハッとしてキュンとする、恋を呼ぶときめきレーベル♡」と書いてました)


 ラブコメは「主に男性を主人公とした」とあるように男性向けです。

 ヒロイン造形やヒロインに恋してしまうような~とあるようにヒロインの可愛さが重要になると思います。

 応募する方は、MF文庫Jやスニーカー、ファンタジア文庫のページを見ておくといいかもしれません。

 「20~40代でもいい」と書いているのはプライム書籍でしょうか? この場合ちょっとアダルトな感じにしてもいいかもしれませんね。


 ホラー・ミステリーは、作品を象徴する強力なアイコン(これは貞子みたいなやつ?)、審査員を唸らせるトリック、実話要素、魅力的なキャラクターと様々な要素が並んでいます。

 ですが、過去の受賞例からすると、あんまりヘビーなホラーや複雑すぎるミステリーは望まれていないような気もします。

 作風を軽くラノベに近づけつつ、トリックで唸らせたり怪談要素を入れる……作者の腕の見せ所かもしれません。

 キャラ文芸もそうですが、ホラミスも予測が難しいです。特にミステリーは最近受賞無しが続いているので、是非とも第4回目では受賞作品があってほしいものです。




 ……とまぁ、私の個人的な分析はこんな感じです。

 超個人的的な分析なので例え的外れなことを言っていても責任は取りません! 私を信じて受賞を逃しても石を投げないで下さい!(笑)


 まあ、突き抜けて面白ければなんだって可能性はあるんじゃないですかね、というのが本当のところです。

 

 皆さんも何かカクヨムコンに関する意見やこんなのが受賞するんじゃないか、自分はこういうのを書いているみたいなのがあったら教えてください!


 それでは~!

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