本物の奇才

このカクヨムノベルと出会ったのは、ツイッターのプロモーションで紹介されていたのが始まりでした。
当時のツイッターで紹介されている読み物はスパムが多く、当然地雷。

最初は私もそう思っていました。
しかし、この秀逸なタイトルがどうしても気になり、読み始めました。

1話だけ読んでみたのですが…

地雷と言ったのを撤回します。
これは奇才です。

まず冒頭から主人公の身に何が起こったのか、
非常に短く、非常に簡潔に、そして非常に分かりやすい。
主人公の身におかれた状況に対する説明をここまで出来る人はなかなか居ません。
ここで私は既に物語に引き込まれました。

次に、どのようにして事故が起こったのかを、
分かりやすく順序立てて解説する。
大変不謹慎な発言をしますが、
これは事故が起きても仕方ないと、主人公に対し理解と同情を自然と抱かせてくれます。

それにまず少年の安否を気遣うあたり、主人公の人が良いことがとても分かりやすく、好感が持てます。
やはり主人公の人柄というのは物語において核となる要素ですから、これは無視できません。

そして最後。
異世界のバザールに突然ポツンと出現したトラック。
次に襲いかかる問題は容易に想像できます。
「おいお前!そこ邪魔だぞ!!」

そして第1話は終わりです。
非常に気になる引きを見せて、第1話は終わりとなります。

1話を読むのに三分もかかりません。
これを読んでる皆さんも、是非1話だけでも読んでください。

この奇才を埋もれさせることは、あってはならないことなのです。
みなさん、お願いします。