しつこく
「
「
「しかし兄者、もう何度目ですかい。うまが合わないにもほどがありますゆえ」
「弟者よ、お主はまだ若いから
「……確かに解りかねます。ですが、このままではもう私は付いてはいけませんぞ。老いたる馬は道を忘れずといった言葉もまやかしか」
「弟者よ、しばしの間、口を挟まんでくれ。気が散るばかりか、尻も痛とうなってきたわい。それとお主の執念深さには感服したぞ。儂の武勇伝すら霞んでしまう」
「
「ぬっはっは。もう御免だ。お主の冗談は尽きることがなさそうだ。故に儂の馬術の衰えは素直に認めざるを得んことだな。――
「ええ、ようやくうまいこと言えましたな、兄者」
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