応援コメント

第九回 弓はどこまで威力があるのか。」への応援コメント

  • 昔二次小説書いた時のネタ
    http://aoishiro.html.xdomain.jp/akaiito_ss/kurenaitumugi_uduki_gaidenn7.html#d

    で、和弓の話からズレますが、日本の矢に関する最古の記録についてです。
    『魏志』倭人伝によれば、鏃について、「竹箭あるいは鉄鏃、あるいは骨鏃なり」と書かれており、時代が下り『隋書』倭国伝に至っても「骨を矢鏑とする」と書かれています。

    正倉院宝物庫には竹の矢じりと骨の矢じりがあり、東北地方では古墳時代だけでは無く、多賀城の時代まで骨の矢じりが使われていた可能性があるそうです。

    これは短甲や桂甲といった鉄の鎧では無く、一般的には革製の鎧が使われていた事が想定されていた為、骨の矢じりが長い間使われる要因のようです。
    『隋書』倭国伝では「皮を漆して甲と為し」と書かれています。

    N=S=ローリー氏はアメリカ北西海岸の民俗例で、各種の鎧、弓矢、矢じりで実験を行い、打製・磨製石器の矢じりは皮鎧を貫通せず骨の矢じりは皮鎧を貫通したという結果であり、骨の矢じりの貫通力の高さを証明したそうですね。

    作者からの返信

    麗玲様

     貫通力については弓の張力が影響しますので、和弓と西洋のボウガンでは比較すらできない(ボウガンのほうが遥かに威力がある)のですが、その和弓であっても鉄の鏃(やじり)を使用すれば、鉄兜を貫通することができます。(出典を失念しましたが、たしか昭和初期の実例を写真を見たことがあります)

     その代わり鉄の鏃は重いので、命中精度を二の次にしないといけないという弱点があります。戦場では一人一人に狙いをつけるというよりも、同時斉射のほうが主な使い方だったのではないかと推測しますが、その場合には有効だったかもしれません。

     推測の多い話で恐縮ですが、何かのネタとしてお使いください。