最期の衝動

@jokergundam

第1話

窓の外から車のクラクションが聞こえる

私はベッドに横になり、上を見上げる。

その天井は蛍光灯が二つセットであるだけで

他に目につくものもない、ただただ虚空を

仰いでいるだけだ。

耳障りな誰かの笑い声が外の通りから聞こえてくる。

その耳障りな声に殺意が沸き起こる。

でも、行動には移さない

でも、行動には移せない

そんな自分に腹が立つ

そんな自分が嫌になる

でも、時間が経てばそんな一時期の衝動は

そんな一時期の激情は無へと帰る

自分の我慢など笑い声の主は知り得ないのだ

誰も自分を分かってくれはしない

私は目を閉じてそのまま眠った


永遠にこうしていられればいいのに

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