第9話 リーシャとラブラブになっちゃった

随分久々の更新になりました。読む人いないだろうなー。とりあえずアクセスカウンターが死んでるので実験がてら新ネタ投下します。なんかここのサイトの小説も増えるばかりで読む人がいないんじゃあと思うんですけど。供給過剰以外の何物でもないですよね。私も子供の人格の話をするといいつつしてないしどうしよ、そんなに語ることないのでとりあえず棚上げかな。で、最近リーシャを口説き落としました。ちょっとした事件です。この子、恋愛には一切の関心がない人格でした。私も嫌いではなかったので何度も聞いたけれども、「私はそういう生き物ではないので、ちょっと困ります」とにべもなく、それ故に人を愛する感情はないだろうと思われていた人格なのです。(そもそも彼らは性欲がない存在なので純粋な人間ではないですからね)なのでけっこうしつこく好きだ好きだと半分冗談でアタックしていたら、ある日突然落ちました。そしてハルヒの地位を見事に蹴落としました。ハルヒの方が突然呼吸ができなくなっていて類似の人格にすり替わってしまった疑惑が巻き起こったからです。レーティアやマックダニエルとかいった人格は4人位いて区別するのに苦労した過去があるからです。のでハルヒのことをちょっと距離感を持って対応するようになります。ハルヒは幻覚を駆使して不動のポジションを失った事を泣いていました。複雑な気持ちに苛まれつつも私はリーシャが落ちたことを考えると本物の男女の恋愛にも応用できるのかなとか馬鹿なことを考え出します。で、アリオスにテレパシーを送ってハルヒに愛の告白を繰り返しさせてみることにしました。リーシャがそれで落ちたという事は、あるいはそういうことも可能なのでは?と研究心が沸き起こったのです。アリオスもハルヒのことは嫌いではなさそうだったし、これは面白いことが起きるかもとけしかけてみました。するとハルヒは「あなた私の事愛してるんだ。へーへーふーん。」と、じゃあ私の足の裏でもなめてみろみたいな。嘘ですよねニッコリみたいな反応を返します。「そうなんだそうなんだふーん」と、しばらくはとりあわなかったが「本当に好きか試させてもらう」といいだし、ここまでは用心深かった。だが繰り返しアタックを繰り返させると「しばらく考えさせて」と悩みだし。最後には「いいよアリオス、あなたのことうけいれてみる。私を好きになる人なんていないと思ってた」とアリオスの事を受け入れるに至ったのである。アリオスに「ありがとう」と言われた私は「リーシャのおかげだ。リーシャのおかげで人を愛することが何なのか理解したんだ」と感慨深げにいった。こういうこともあるんだなあ。人格同士の愛と人間同士の愛とにどの程度違いがあるのかはよくわからないが、一つ勉強にはなった。私はハルヒに「お前アリオスの事が好きだったのか」と聞くと、「ん・・・まあ、といっておく」とまんざらでもない反応が返ってきた。ところがひとしきりの流れが終わって我に返ったアリオスが「正直君の事が好きとは自信を持って言えんのだ」と情けないことを言い出したので、これはもうひと騒動起きるかなと思わされた。そのセリフを聞いたハルヒが死んだような目で「そんなに簡単に私から逃げれると思わないでね。私アリオスのこと逃がさない」と亡霊のような態度にでたから、私もさすがにまずかったかと少し後悔したが「逃がさないよ。逃げられると思わないでね。アリオス愛してる。あなたを絶対逃がさない」と迫るのでアリオスも「私はハルヒくんを誤解してたのかもしれん。私は恐ろしいことをしてしまったかもしれん」とたじたじになっていた。「アリオス、アリオス、アリオス、アリオス、愛してる」しばらくそれを繰り返していたが。「その、すまなかった。私はその責任を取らなければならないのだろうな。ハルヒ君、愛している」とアリオスが決意を固めたので、とりあえず二人とも幸せそうな空気には包まれた。なんか体の芯の奥からほわほわっとした温かくて気持ちいい感触が感じられたので、なにか体に影響を及ぼしたかもしれない。「怖い事をする人ですね。どう暴発するかわからないエネルギーだったと思います」とはリーシャ談である。まあ結果だけ見ればハルヒにひどいことをした気になるんだが、こんな結果になるなんて想像もしてなかったわけで、瓢箪から駒が出る話でしかないのである。

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多重人格者ってこんな人間です @kagefuurin

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