三題噺――人喰い鬼が深海でハンガー作ります

作者 橘ユマ

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★★★ Excellent!!!

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 作者さんには無責任だとは思うけれど、別の三題噺に挑戦してほしい、もっともっと読んでみたいという貪欲な気持ちになってしまうような内容の二話でした。
 するりと読めて、くすりと笑えて、最後にはっとしてニヤリとしてしまう。星新一さんのショートショートのような、魅力に溢れた二編だと思います。余計な説明をごちゃごちゃ連ねていない所も好きです。それでいて、情景をはっきりと思い描かせる力量も素晴らしいです。
 最初から最後までべた褒めですが、それくらい好みの作品です。そして、何度も言いますが、二話で終わってしまうのがもったいなく感じるくらいに魅了されました。

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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「人っ子ひとりいない深海の人食い鬼は、すなわちトマソンと言えるんじゃないかな?」
「違うね。なぜなら僕は壊れている」
 なぜ人食い鬼は人を喰えなくなったのか? なぜ人食い鬼は壊れたラジオと針金の入ったリュックを背負っていたのか? 死を待つまでのあいだ、スポットライトに照らされながら、人食い鬼は語り始める。そしてすべてを知ったとき、提灯アンコウは――。
 次回「女子大生ハンガーストライキ密室殺人事件」こうご期待。

★★★ Excellent!!!

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人喰い鬼×提灯アンコウのセンチメンタルな会話劇ですわよ!

なぜそんなお題になったのか、経緯を全く存じ上げないので何とも言えないものの、名著「うさぎ強盗」で惜しみなく発揮した「ネロ節」がこんな掌編でも大炸裂。

小洒落たシニカルな言い回し。
小気味良いユーモア。
小粋なエスプリ。
「小」ばっかだなオイ!

人喰い鬼の誘い受けにも似た儚き「願い」が、涙を誘います。お願いです何でもしますから!
それを理解して、そっと寄り添う提灯アンコウ。
いいよ来いよ!

これは擬人化された友情物語。