作者さんには無責任だとは思うけれど、別の三題噺に挑戦してほしい、もっともっと読んでみたいという貪欲な気持ちになってしまうような内容の二話でした。
するりと読めて、くすりと笑えて、最後にはっとしてニヤリとしてしまう。星新一さんのショートショートのような、魅力に溢れた二編だと思います。余計な説明をごちゃごちゃ連ねていない所も好きです。それでいて、情景をはっきりと思い描かせる力量も素晴らしいです。
最初から最後までべた褒めですが、それくらい好みの作品です。そして、何度も言いますが、二話で終わってしまうのがもったいなく感じるくらいに魅了されました。