中世西欧における残念なあだ名四天王(ただし五人いる)

 「中世西欧には肥満王という奴がいるらしい」と小学校からの親友の玲子れいこちゃんに聞きましたので、調べてみるといました。

 肥満王ですよ肥満王。もう少しマシなあだ名はなかったのでしょうか。しかもネットで検索したら二人もいます。

 西フランク王シャルル(東フランク王としてはカール三世)とフランス王ルイ六世。どういうことですか。ちなみに前者が九世紀の人物で後者が十二世紀頃の人物です。

 まあたぶん実際にこの名前で直接呼ばれることは流石になかったと思いますが(ないですよね?)、後世の歴史家か何かがつけたんでしょうね。

 調べてみるとちょっと面白かったので、個人的にビビッと来たあだ名を他にも挙げてみましょう。


 まずピピン短躯たんく王。背が低かったんでしょうねきっと。

 次にシャルル単純王。訳語がニュアンスを正確に表しているのか疑うレベルです。

 最後にシャルル禿頭とくとう王。禿げてたんですかね……。でもかっこいい禿げの人もいるので、これはこれでアリな異名かもしれません。禿頭王って響きと字面は何となく格好いい気もします。


 にしても驚きのシャルル率ですね。名前のバリエーションが少なかったのでしょうか。カール大帝もシャルル大帝マーニュだし。

 美髪王とか尊厳王とか獅子心王とか太陽王とか、王様じゃないけど雷帝とか黒太子とか格好良さげなあだ名も多いんですけどねえ。まあ格好いいあだ名の人が格好いいことしたとは限りませんけど。赤髭王バルバロッサが河で沐浴中に溺死したってホントですか。


 ちなみに私の小学校当時のあだ名は不思議ちゃんです。当然苗字が伏木ふしぎだからです。ひどい。

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