第48話-終わりの見えない君へ。


神戸 灘は、悩んでいた。

名古屋を題材にした小説を書くため、単身越してきたこの街で、思わぬ収穫が、体験があった。


しかし、これほどまでに濃密な時間を過ごしたことのないヒキニートだった彼には、これほどの情報量を小説に起こせるような語彙力は無かった。



「…まじでこの小説…終わりが…、見えない…」



そうして彼は、長い長い道の半ばにして、こう締め括った。



「…俺達の戦いは、これからだ!」

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