絡み合う愛

毒林檎

第1話

僕の名前は西村タカト。今日は先輩の家に呼ばれていた。

「こ↑こ↓かぁ…武内先輩の家…たまげたなぁ…」

ピンポーン。僕は待ちきれなくてチャイムを押した。ガチャ。先輩がでてくる。

「お前さぁ…(ねっとり)来るの早すぎィ!」

この先輩は武内先輩。24歳学生だ。

「すいません!許してください!何でもしますから!」

「ん?…まぁ、いいゾ~^」

「ありがとナス!」

僕は、感謝の余りに敬語を忘れてしまっていた。やべぇよ…やべぇよ…

先輩の家は大金持ちで、僕はかなりの頻度で先輩の家に遊びに行く事にしてる。まぁ、先輩も暇だからね、仕方ないね。

「とりあえずウチさぁ…マリオカート8あんだけど…やってかない?」

「あ〜^いいっすね〜」

2人でマリオカートは定番だってはっきりわかんだね。今回は風船バトルで勝負するようだ。

「俺、ノコ↑ノコ↓使いたいんですけどいいっすかね?先輩」

「大丈夫でしょ ま多少はね?」

と言い、先輩はクッパを選ぶ。

ゲームが始まると先輩は僕に激しくぶつかってくる。

「先輩! なにしてんすか!? やめてくださいよホントに!(迫真)」

「ホラホラホラホラ(強制)」

これではアイテムが取れない。しかし、先輩の近くにいたワンワンが先輩を襲った!

「あっ、おい待てぃ(江戸っ子)」

その隙に逃げる僕のノコ↑ノコ↓。

「やめろぉ(建前)ナイスゥ(本音)」

先輩の機嫌を損ねてはいけないって、それ一番言われているから。

しかし、先輩も負けてはいない!アイテムを取り巨大化するクッパ。

「はえ~…すっごいおっきいっすね…」

「でしょ? …… じゃあお前来いよオラァ!!(豹変)」

さっきの事を根に持ってたのか、僕を挑発してくる先輩。しかし僕も冷静だ。

「なんで行く必要なんかあるんですか」

「つべこべ言わずに来いホイ!」

しかし、先輩の挑発に乗ってしまう僕。

だが、僕には切り札があった。そう、スターだ。スターを使い、巨大化した先輩のクッパを責める!

「ぬぅわああああんスターだもおおおおおおおん」

「うわぁ…これは僕の勝ちですね」

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前」

しかし先輩のクッパは僕の無敵化したノコ↑ノコ↓によって風船を割られてしまう。

「(≧Д≦)ンアーッ!」

「クッパ、負けないんですよね?」

僕も挑発し、大人気ない1面を見せてしまう。しかし先輩は、

「もう許せるぞオイ!」

と、優しい対応。やっぱり先輩は人間の鑑。

「見ろよコレぇ……この無残な姿をよぉ!」

先輩のクッパはボロボロになっていた。

「すいませへぇぇ〜ん!」

「堕ちたフリしてるだけじゃねぇのかぁ?(懐疑)」

こんな感じで先輩の家に来た時はゲームをして楽しんでいる。

「あっ!西村!俺がアイスティー作ってやるよ!」

やめてくれよ…(絶望)そんな仕事は後輩がやるべきなのに…やはり先輩は人間の鑑。

「オッスお願いしまーす」

しかしここは先輩の厚意に甘える事にした。

サーッ!…ん?何か聞こえたような…?

「飲んで、どうぞ」

先輩はアイスティーを作るのが上手い。そして美味い。

「あ〜^いいっすね〜………ん?」

何だろう…何か眠気が…。

「おっ 大丈夫か大丈夫か(迫真)」

先輩が倒れそうになる僕を支えてくれた。

やっぱり……先輩は………人…間の…鑑……。

そこで僕の意識は途切れ…そして…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

絡み合う愛 毒林檎 @dokuringo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る