読んでいて、斉藤由貴(だったか?)の歌の有名なフレーズを思い出しました。海が見つかるのか?と読み耽ってしまいました。ネタバレになるので、詳しくはコメントできませんが、哲学的な良い作品ですね。終わり方が好きです。短編には星MAX2つが信条なので、この評価です。
絶望的とも言える世界で、死ぬことも自分を愛することもできない男が会ったのは、天真爛漫な一人の少女。なし崩し的に一緒に旅を続けるうちに、相手と自分を少しずつ認め、心が通い合っていく姿がとてもよかったです。SF的な設定と「自分探し」のテーマを上手く絡めて描いた佳作短編だと思います。