右向け左

楠木尚

右向け左

 変わってる、変人、普通じゃない、個性的、特別。これらは僕が今までの人生で言われてきた言葉です。そしてこれらの言葉は決して良い意味で言われてきたものではありません。

 学生時代は個性の範囲内で収まっていました。何かあっても「◯◯君だから」とか、「そういう人もいるよね」と言われ済んできたのです。もちろん、上級生や先生方に目をつけられた事は一度や二度ではありません。とても辛い時もありました。


 しかし、社会に出てからそうはいかなくなったなったのです。社会では人と同じ事が求められるからです。特別である必要や個性などはいらない、むしろ邪魔なのです。

 僕は「右を向け」と言われても左しか向くことが出来ません。同じく、「左を向け」と言われたら右を向いてしまいます。これが所謂、変人と呼ばれる人たちです。そう、僕は変人で特別なのです。

 特別であるという事は大抵の場合、苦痛を伴います。これは凡人には理解出来ない事です。変人と凡人は水と油のように交わることはありません。変人は浮いてしまうものなのです。

 誰にも理解されない変人は孤独です。とても悲しい事です。ですが、それすらも理解される事はありません。


 こんな人生を歩んできた僕ですが、一つ分かった事があります。「右を向け」と言われて左しか向けないのであれば、ひたすたら左を向き続けるしかないのです。例え一人でも。そのためには実力と結果、そして強さが必要です。実を結ばない努力は凡人からすれば何の意味も持ちません。


 だから特別な人間は結果を出し続けるしかありません。一人でも、孤独でも、誰に理解されなくとも。ですが、残念な事に僕はまだ結果を出せていません。この「なろう」がいい例です。僕の評価は上位の人たちとは比べようもないのが事実です。


 いつか上位の人たちと肩を並べられるよう、努力が無駄にならないよう結果を出したいと強く思っています。これは僕の決意表明なのです。それと同時に凡人への宣戦布告でもあります。


 これを読んで、同じ事を思った方、あなたは特別です。共に、凡人に負けない力、特別であり続ける強さを身につけましょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

右向け左 楠木尚 @kusunoki_nano

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ