第2話

 昼飯時になり、あちこちから食欲をそそる匂いが立ち上る市場を、コール達二人が歩く。帰り次第まずは美味いものを食うと決めていたコールだったが、実際はあまり財布に余裕がないため贅沢は出来ない。

 結局コールは馴染みの大衆食堂に決める。どの料理もそこそこ美味く、量も多い店だ。値段も手頃なのでコールはよく利用していた。塔から造船所へと続く道からは外れ、小さな船が多く係留している船店街の方へ歩く。

「どこへ行くの?」

 船から遠ざかったのが気がかりなのか、珍しくガガの方からコールに問いかける。

「飯食いに行くんだよ。腹減ってるだろ?」

「減ってる」

 また最初のような食欲が戻ったのではないかとコールは少し不安になった。普通の店であれだけの食欲を発揮したら財布の事情は一気にマイナスになるだろうからだ。

「なぁ、何で初めて飯食った時みたいに食わなくなったんだ?」

「足りないから」

「足りなかったら普通もっと食うだろ」

「食べたいものが無かった」

「無かった? 野菜とか色々あったろ」

 どういう事だろうかと思っているが、ガガは答えない。自分でも、ひょっとしたら答えが分かってないのかもしれない。

「まぁいいか。これから行く店ではあんな食べ方するなよ?」

「わかった」

 二人はその後特に会話もなく歩いた。やがて、船が桟橋と電線でつながる船店街に踏み入れる。

 メガフロートのある程度整頓された街並みとは違い、狭苦しく統一性の無い船の集団が街を形成している。メガフロートはある程度地位のある者が、船店街は庶民が、その生活を晒している。船の間に波が揺れ、常に何処かでキィキィと軋む音がする。甲板上の構造物が林立し、それが陰を作って昼でも薄暗い。網目のように張り巡らされた船の道が、それらの要素と合わさって迷路のような雰囲気を作っている。コールとしてはこちらの雑多な雰囲気の方が好きだった。

 船の合間を縫って目当ての店のある船にたどり着く。もともとは遊覧船だったのか、固定された客用のテーブルやソファが並んでいた。『SeaCat』と書いてある木製の看板、その横に開放されているドアから入ると、見慣れた様子の店内に、客が一人、栗色の髪の店員が一人談笑していた。客の方の顔を見れば、さっき合ったばかりのジーンだった。

「コール! 遅かったな! こっちこっち!」

 ジーンが手招きした。相変わらず無駄に大きい声で。放っておくと更にうるさくなりそうなので大人しくジーンのついているテーブルへ向うコール。

「何で待ち伏せしてやがる」

「あとで話聞かせてって言ったじゃん。それにほらー、ラピスにも会わせてみたかったしな」

 ヒヒヒと怪しげな笑い声を出すジーンが、この店の店員、ラピスを指さして言う。ジーンのテーブルの側で、お盆を持って佇んでいるラピスが妙に緊張した面持ちでこちらに話しかけた。

「コールさん、いらっしゃいませ。あの、今回は何か大変だったみたいですけど、大丈夫ですか?」

「おう、ラピス。まぁ色々あったが、なんとか無事だ」

「そうですか……よかったです。それでその、そちらの方は?」

 そちらの方、とラピスはガガを見ながら言う。その目には若干の警戒感が顕になっている。いつものほほんとしているラピスには珍しい。やはりこの制服がまずかったのかもしれないと、コールは思った。

「ああ、遭難してたのを俺が見つけたんだよ。記憶はほとんど無いらしいし、俺にもよくわからん」

「分からない」

 追従してガガは言う。その様子に、ラピスはまゆをひそめた。

「そうなんですか……、これからどうするんです?」

「ランドからは俺が面倒みろって言われたよ。船が治るまでの間はな。」

「面倒……といいますと、ひょっとして一緒に生活するという事ですか……?」

「そうなるかな。でもまぁ流石に女の世話を俺がするわけにもいかんし、ジーンに頼もうかと思ってたところだ。ジーン、頼まれてくれるか?」

「えっ、俺?」

 いきなり話を振られたジーンはしばし困惑するが、すぐに何事か考え始める。コールとしては二つ返事で了解してくれるだろうと思っていたが、なにやら悩んでいた。

「うーん、でもさ、ランドに頼まれたんでしょ。俺が代わりにやったのがバレたらコールの方が困るんじゃない?」

「う、まぁそうなんだが……。だけど、なぁ? 俺だけじゃ困ることもあるだろ?」

「困ったことがあれば協力はするよ。だから、とりあえずコールが面倒見たらいいんじゃない? ……そっちの方が面白そうだし。それに、メアだって居るじゃないか」

「お前今ボソッと面白そうって言ったろ」

 一瞬だけラピスの方を見るが、流石にそっちに迷惑かけるわけにもいかないよなぁとコールは思い直す。

「……仕方ない、とりあえず今日は船に連れて帰るよ。っと、注文がまだだったな。適当にパンと肉料理、あと酒を」

「いくらこの店だからって昼間からお酒を飲むのは感心しませんよ、コールさん」

 咎めるようにラピスが言うが、コールはあまり気にしない。

「まぁまぁ、帰港祝ってことで」

「じゃあ俺もそれ!」

 ジーンも注文をラピスに届ける。

「……奢らないぞ?」

「えー、ケチ」

「船の修理費やらなんやらの見通しがまだ立ってないんだよ。今は金欠だ。それにお前の方は店も繁盛してるんだろうが」

 ジーンの食料品店は船向けに大量に受注を受けているから、常に安定して収入がある。コールの船もそのうちの一つだったが、あの船はコール一人分の食料しか発注していないから、あまり良客とは言えない。それでも贔屓してくれるのはあの船がどちらにとっても特別だからだった。

「それに、食い扶持もひとり増えるらしいしな」

 さっきから会話に入ることもなく椅子に腰掛けているガガを見る。人形のように、瞬きすらしていいないのではないかと思うほど、動きも無い。

「ああ、そっちにも同じ奴でいいぞ。お前、酒は飲めるか?」

「よくわからない」

 記憶もないんだからそりゃそうかとコールは納得する。

「あの、そちらの方は名前もわからないんですか?」 

「ああ、名前なら俺が付けた」

「コールがぁ?」

 ジーンが、顔をしかめて声を上げる。

「コール、前にも渡り鳥に名前付けたけど、酷い名前だったじゃないか。大丈夫なの? ちゃんと人の名前になってる?」

「失礼な。ちゃんとこいつも納得する名前を付けたぞ」

「へぇ。で、どんな名前なのさ」

 コールは胸を張って、ジーンに答えた。

「ガガだ」

 一瞬、辺りの空気が凍ったように感じたのはコールの気のせいだろうか。ジーンは呆れ顔で問い直す。

「……えーと、もう一回」

「だから、ガガだ」

 コールがやはり自信満々でいうので、ジーンは完全にお手上げだと思った。

「……やっぱりコールはセンスが死んでるなぁ」

「流石に私もそれは無いと思います」

「ラピスまで!?」

 なにが悪かったのだろうと首を捻るコールを、最早処置なしという感じでジーンとラピスは冷ややかに見ている。名付けられた当人、ガガの方はコールと同じく何がなんだか分からずに首をかしげている。

「ガガってコール、何その名前。どういう名付け方したら女の子にそんな名前付けられるの? アホなの?」

「アホとまで言うか……」

「私でも……、ちょっとフォローできません」

 段々と傷ついていくコール。

「えーと、ガガちゃん? でいいの? そっちは」

「別に」

「ほら、納得してるだろ? だから何の問題もない!」

 相変わらず呆れ顔な二人にもう話は終りとばかりにコールは言った。「とりあえず、こいつには酒はいらん。適当にジュースとか出してやってくれ」

「はぁ……、えーと、注文は以上ですか?」

「ああ」

 短く答えるコール。

「では少々お待ち下さい。久々ですし、腕によりをかけてつくりますね」

「おう、期待してる」

 微笑んでジーンは厨房へ戻る。といっても、カウンター席の向う側にある厨房は今コール立ちの座る席からはあまり離れていないのだが。

「で、ガガとは実際、どういう出会い方したの? さっき他の船に荷物運ぶついでに船を見に行ったんだけどさ、あんなふうに壊れてたのは何か理由があるんでしょ?」

「わざわざ見に行ったのかよ。それはこいつとは関係ない。俺がダストの回収にしくじっただけだ」

「うそだね。コールはともかく、メアが失敗なんてしないでしょ」

「俺はともかくっておい。つーか勝手に変な想像するなよ。今回はたまたま、そういう事が重なっただけだ」

 コールは本当のことは黙った方がいいだろうと、ガガの事を隠す。ジーンは目を細め、なにやら思うことがあるのか、ふーんとこちらを見ながら思案している様子だった。お互い長い付き合いのせいで、相手の異変は察してしまうが、それでも本当のことは今は言わない方がいいとコールは思った。

「ま、いいや。コールにも色々あるだろうしね。個人的には、ラピスでもガガでも、面白いことになればいいなぁって思ってるだけだし」

「なんだよ、面白いことって」

「別にー? ま、気づかないのは本人だけってことはよくあることだし」

「本当に何だそれは」

 厨房の方から肉を焼くにおいが漂う。そのにおいに、だんだんとジーンの言う事はどうでも良くなり食欲の方が勝ってきた。それにコールは、ジーンの言う事になんとなく想像はついていたのだが、それを言うと更にジーンは調子にのって話し始めるだろうから気づかないフリをする。早く酒が呑みたいなと、コールは思った。

「で、俺が居ない間にこっちではなんかあったか?」

 色々な船に商品をさばくジーンは、こんな性格だが、様々な情報も持っている。世間話レベルの話題から、現在の世界情勢の動きも、コールよりもよほどよく知っていた。船と船がつながって構成される話は、今、この海の世界では重要な情報源だ。孤独に行動するコールにとっては、それは足りないものだった。

「うーん、ちょっとね。近々、こっちに大きな艦隊が来るんだってさ。うちの店も、補給物品の調整とか、連絡がちょくちょく来てる。さあ、どこの船か当ててみな」

「今時艦隊なんて大層なもんがあるのはクレードくらいだろ」

 クレードは世界に唯一、まだ沈まない陸地が残っている島の名前だ。こことは比べものにならないほどの大きなメガフロートで島の周りを囲まれ、中央に残る本島は一種の聖地として崇められている。流石のコールでも、そのくらいの常識はある。

「当たり。コールもそこまでアホじゃなかったか」

「お前はちょっと俺をアホ呼ばわりしすぎだ。で、なんでそんなところの艦隊がこんな辺境のメガフロートに立ち寄るんだよ。世界一周の航路にしたって、わざわざこっちに来なくても他の島があるだろ」

 コール達の暮らす船団島は、旧大陸が海に沈む前から大洋のど真ん中に浮かんでいた。旧大陸が沈み始めてから建造されたメガフロートは、大陸の海岸線に近い場所に建造されていたし、国としての体を保つために建造されたそれらは設備も人口もこの島よりも大きい。世界一周をするなら、そういう個々の文化がまだ残っている場所を巡るのが普通だった。

「詳しい事情は知らないけどね。でもま、折角稼ぐチャンスなんだ、こっちは便乗して儲けさせてもらうよ」

「羽振りがいいのは羨ましいが、それならこっちにちょっとは還元してくれてもいいんじゃないか?」

「それとこれとは話が別。年下の女の子に奢らせるなんて男じゃないね」

「お前は女の子って柄じゃないだろうが。オトコオンナがよく言うよ。つーか、年下だって自覚があるならもう少し敬ったらどうだ」

 言ったコール自身、ジーンを年下だから可愛がるとかそういう意識はないし、敬わることなど望んではいないが、なんとなくそんなことを口に出した。だが、ジーンはそれに予想外の答えを示した。

「それじゃあ、……コール様、私の×××を〇〇〇〇して△△△に……」

「それは敬うとかそういうものじゃねぇ! つーかそんな言葉どこで覚えた!?」

 器用にも微妙に瞳をうるませながらそんな台詞を言うジーンに、不覚にもちょっとドキッとしたコールが顔を赤くしながら叫ぶ。クヒヒヒヒとやはり怪しげな笑いを浮かべるジーンはとても楽しそうだった。

「これくらいで赤くなるなんてどっちが年下だかねー。コールは相変わらずだね、何か安心したよクヒヒヒ」

「うるせぇ」

 笑い続けるジーンに不愉快になりつつ料理を待つ。酒もまだ来ていないというのに顔が熱いのは、まだジーンの声がこびり付いているからだろう。そんなタイミングでラピスがトレイに酒瓶を載せてきた。

「お待たせしました。って、コールさん顔が赤いですが、まだ飲んでもいないのにどうしたんですか?」

「なんでもないよ」

 未だニヤケ面なジーンを無視しつつ、コールは答える。

「で、それは?」

「ええ、今日はちょっと珍しいものがありますので、お出しようと」

 そういってコール達の居るテーブルに置かれた瓶は、今時珍しい葡萄酒だ。葡萄は果物を作っているプラントでもたいした量は作られていないし、それを使って作られる葡萄酒など、やはりそうそう手に入るものでもない。天然の原料を使った果実酒は貴重品だ。

「どうしたんだ、これ」

「とある常連さんからの差し入れですよ。あなたが来たら出してやって欲しいと頼まれまして。なんでも最近引き上げられた沈没船に眠っていたものらしくて、その引揚船の知り合いから無理言って一本貰ったらしいですよ?」

 コールはジーンを見る。視線に気づいていながらも、何のことだかとシラを切った風なジーンがあさっての方向を見ている。この店の常連でそんなことをしそうな人物は一人だけだろう。

「私はその方から頂いただけなので、このお酒の分はお代は要りません。安心してくださいね。じゃあ、早速開けましょうか?」

「いや、料理が来てからでいい。折角だから、乾杯でもしよう。ラピスも一緒にどうだ? 酒は飲めただろ?」

「私はお店がありますから……。でも、味見程度になら飲んでみたいですね」

「はいはーい、じゃあ俺も!」

「お前はガガと同じでジュースな。まだ酒飲めないだろお前は」

 この島では基本的に十五歳から酒が飲める。コールも酒を飲み始めたのは最近のことだった。ランドに十五歳になった祝いという名目で飲み屋巡りに付き合わされたあの日以来か、と思い出す。その翌日、酷い二日酔いで死にそうになったのを覚えている。対してジーンはまだ十四歳だから、ぎりぎり酒を飲める年齢には足りていない。

「あとたった一年じゃん! 固いこと言わないでさー」

「ダメなもんはダメだ。ジュースは奢りでいいから我慢しろ」

「けち! ……折角それを口実にお酒飲もうと思ったのに……」

「聞こえてるぞオイ。じゃあラピス、料理が出来たら開けてくれるか?」

「かしこまりました。あとちょっとだけ待っててくださいね」

 そう言って、また厨房へトコトコ戻っていくラピスに、コールは少しだけ癒される。この店は今はラピス一人で切り盛りしているから大変だろうに、と思うコールだが、ジーンもコールも境遇はあまり大差がないことに気づく。

「ラピスもあれで大変だよねー。船街の方じゃあんまり頼れる人もいないしさ。俺んとこに来ればいいのに、いつも断られちゃうし。いっそコールがヨメにでももらっちゃえばいいのに」

「バカ言うな。俺がラピスと釣り合うかっての。それに船なんか乗っても良い事ないぞ。揺れるし、危ないし、何もないしな」

「この島だってそう大差ないよ。メガフロートだって大きな船みたいなものだしさ。っていうかコール、釣り合うとかそういう問題じゃないの。わかってる? 確かに見た目と性格は釣り合ってないとかじゃなくて天秤が完全に偏ってるレベルだけど、そんなのはどうでもいいの。あ、もちろんコールの方がレベル下ね」

「お前は時々本当に殴りたくなるなぁ……」

 大きなお世話だと心のそこから思う。そんな他愛のないやりとりとしていると、コールの携帯端末から呼び出し音が響く。画面を見ればメアからの着信だった。修理に関する連絡かもしれないと思い、着信に答える。メアの映像が映しだされた。

「どうした、メア」

「あ、メアじゃん。久しぶりー」

 横からジーンが画面を覗き込む。顔が近くて鬱陶しい。

「お久しぶりです、ジーン。ゆっくりお話したいのですが、今はちょっと急いでるのですいません。キャプテン、今どちらに?」

「いつも通り、ウミネコにいるよ。今から帰港祝いの酒飲むところだから、悪いニュースならお断りだぞ」

「残念ながら、悪いニュースです。っていうか昼間からお酒なんてダメ人間まっしぐらですね」

「たまにはいいだろ。船に居る間は飲めんのだし。で。聞きたくはないが悪いニュースってのはなんだ?」

「今、突き刺さったカプセルを外す作業に掛かっているのですが……、カプセルが外せないんです」

「どういうことだ?」

 深く潜り込んだわけでもないし、クレーンで持ち上げれば済む話だと思っていたのだが。

「原因は不明ですが、カプセルが船の回線を取り込んで融合してしまっているんです。カプセルの内部からこちらの回線に信号が発信されていて、現在はこちらのシステムから信号をブロックしています。何があるのかわかりませんから。とにかく、現状を見てもらわなければなりません。一旦帰ってきてください」

「なんだかよくわからんが……、しょうがない。すぐ戻る。ってわけで、酒も料理もおあずけだな。ラピスには料理と酒はとっといてくれって言ってくれ」

 残念だが仕方ない。まぁしばらくは停泊しているだろうから、またくるチャンスは有るだろうと思い、コールは帰る準備を始めた。

「えー。折角ラピスが作ったのに食べないの?」

「一応あの船のキャプテンだからな。何かあったら戻らなきゃならんのは船乗りなら当然だ」

 酒は惜しかったなぁと思うが。

「じゃあな。行くぞ、ガガ」

「わかった」

 ほとんど会話に参加しなかったガガを呼んで、席を立つ。

「あれ、コールさんもうお帰りですか?」

「ごめん、ラピス。ちょっと急用が入った。また来るから、料理はとっておいてくれ」

「そうですか……。じゃあ、あとで包んで持って行きましょうか?」

「いいのか?」

「折角作ったんです、食べてもらいたいじゃないですか」

 微笑みながらラピスが言った。

「ありがとう、助かるよ。今うちの船は造船所の方に泊まってるから、そっちに頼む」

「はい、頑張ってくださいね」

「おう」

 そう言って、コールはウミネコをあとにした。

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