第6話
メリーゴーランドは回る。運命が動き出す。
陽が楽しそうに笑うたび、少し嬉しく思った。
「楽しいか?」
「うんっ楽しい!なんでだろ?子供の時に初めて乗って、それから好きになったんだよね。」
「へぇ~」
初めて乗った時、僕は隣にいたのだろうか?
小学生だった陽がメリーゴーランドに僕と一緒に乗ったと言っていた。その時が初めてだったのだろうか
今は、欠けている記憶を取り戻したい。僕と陽との間に何があったのかが気になる。
そんなことを考えているとメリーゴーランドの動きが止まった。
メリーゴーランドを降りた僕と陽は、ベンチに座ることにした。
、、、、、、
僕が動揺していたせいか沈黙が続いた。
少し時間が経ち、動揺が溶け話し始めた。
「なあ、さっき、、、、、ちょっとだけ記憶を取り戻した気がする。」
「え?うわ、わわわ、、、、、本当に?」
「ああ、小学生の時、遠足ではぐれたこと、」
僕が喋るのを遮るように陽が言った。
「思い出したの!!????全部?全部!?」
陽の顔が一気に赤くなった。
メリーゴーランドは回る。運命が動き出す。
陽が楽しそうに笑うたび、少し嬉しく思った。
「楽しいか?」
「うんっ楽しい!なんでだろ?子供の時に初めて乗って、それから好きになったんだよね。」
「へぇ~」
初めて乗った時、僕は隣にいたのだろうか?
小学生だった陽がメリーゴーランドに僕と一緒に乗ったと言っていた。その時が初めてだったのだろうか
今は、欠けている記憶を取り戻したい。僕と陽との間に何があったのかが気になる。
そんなことを考えているとメリーゴーランドの動きが止まった。
メリーゴーランドを降りた僕と陽は、ベンチに座ることにした。
、、、、、、
僕が動揺していたせいか沈黙が続いた。
少し時間が経ち、動揺が溶け話し始めた。
「なあ、さっき、、、、、ちょっとだけ記憶を取り戻した気がする。」
「え?うわ、わわわ、、、、、本当に?」
「ああ、小学生の時、遠足ではぐれたこと、」
僕が喋るのを遮るように陽が言った。
「思い出したの!!????全部?全部!?」
陽の顔が一気に赤くなった。
「あーえっとなんか洞窟を探検して帰ってきたところまで」
陽は安心した顔をしていた。
「あの後何かあったのか?」
「いやいやいやいや何もなかったよ!!!!本当に!本当に何もなかった!!!信じて!!」
「信じる、、、?」
ここまで露骨だと、信じられるはずもない。 やはり何かあったのだろうか?何かあったのであればそれが何なのか早く知りたい。
しかしこれ以上のことを聞くわけにもいかず、
話を適当に流し、他愛もない話を始めると、
陽がジェットコースターに乗ろうと言うので、
連れられるままに、ジェットコースターに乗った。
その後にもいろいろなところに行ったが、思い描くような収穫はなかった。
時間が過ぎていくうちに、空の色も暗く変わり、後、乗れるアトラクションは一つだけとなった。
何にするか決めあぐねていたが、突然思いついたように陽が観覧車に乗ろうと言うので、はぐれたときのことをもっと知りたいので、観覧車であれば聞きやすいかと思いそうすることにした。
光「以外とでかいんだなー」
「初めて見た?」
「ああこれは初めてだな」
「へーふーん」
ここでも何かあったのだろう。それにしても陽は隠し事が下手くそだ。
並んでいるうちに観覧車は迫ってくる。
「おーいよいよだね!」
「そうだな」
「また何か思い出すかもね」
少しニヤつきながら陽が言った。
「だといいな」
なにかきっかけがあれば、、、思い出せるかもしれないのに、、、
係員の指示が入る。
僕は観覧車の席に陽と向かい合うようにして座った。
席に座った瞬間、突然に陽の服装が制服に変わった。
記憶が蘇る。
始まった。
今回は中学3年生ぐらいの時だろうか。
陽の顔立ちは今より少し幼い感じがした。
ここで、僕と陽との関係を暴きたい。そのために
まずはどんな状況で観覧車に乗っているのかを確認しないと。
「な、なあひk
僕が言い終わる前に陽が話し始めた。
「光っ、ねえ昨日は、、ごめんね?」
何のことだ、、、。
「何のことだよ」
「ほらさ、昨日の、、もうっ、わかるでしょ」
「ごめん本当にわかんない」
「本当?ほら昨日光の家に行ってさ、ゲームしたじゃん。その後、、ね?」
「ごめんわかんない」
「だからーそのーね?」
「えー、と、とにかく昨日のは、、
「何があったの?」遮るように言った。
「そのー、、、き、き、キスを、、」
「え」はい?え?え?
完全に頭がオーバーヒートした。
自分の顔が真っ赤になるのがわかる。
こんなこと言われたらこんなにも自分は動揺するのか。
「昨日のは偶然なっちゃっただけで違うからね?だから、、ごめんね?私のせいで、、、」
「え?は、話が分からない、、」
「昨日ね、帰ろうと思って立ち上がったらね、足が引っかかって光を押し倒してその、、唇が、、、、、」
は?、、、
なんだそういうことか、、、
ってそうじゃない!!!!!
「待って、要するにわざとではなく偶然だと?」
「そういうこと、、、」
しかし、それを抜いても、キスしたという事実に驚きを隠せない。
ホッとしたような残念なような、、、
そんなことを思っていると陽が言った。
「もう、昨日の話はおしまいねっ!
今日はね、光にプレゼントがあるんだ!」
そう言うと、陽は包装紙に包まれた箱を鞄から取り出した。
しかしなぜプレゼントを?
そう思った矢先、陽が言った。
「今日で、付き合って一年だから!!!!」
「、、、、、、」
は?
「ごめん、なんて言った?」
「だーかーらープレゼント!なにが入ってるかは開けてからのお楽しみね!」
「そうじゃなくて、その後、、」
「付き合って一年のこと?」
「え?」
は?え?は?
陽が首をかしげる。
「どうしたの?」
「あっ、いや何でも、、、ない」
キスしたばかりでなく、陽と付き合っていたなんて、
、、、、
驚いていたが、自分の中で少し嬉しく思っていた。
陽のことが少し違う目で見える。
付き合うと友達として見れなくなると、よく言うが、
こういうことだったのか、、、、、
何て思っていると陽が箱を開けて、と言ってきたので包装紙を丁寧に取り、
そして箱の蓋を開けるとそこには一枚の手紙?みたいなものが入っていた。
なぜこんなものを箱に入れたんだろう、、、、
僕は少し疑問に思った。
「これ、開けていいの?」
「いいよ!」
そして綺麗にシールを剥がし中の紙を取り出す、そこには、
「光、好きだよ、前を向いて。」と書いてあった。
理解をするのに数秒かかり、
前を向いた瞬間
陽の唇が僕の唇に触れた。
陽のそれはあったかくて柔らかくてまるでマシュマロのような感触だった。
初めての感覚のはずなのに、初めてじゃないような気がした。
これは、夢じゃないらしい。
僕を照らしていた光 @suzme
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