第5話


メリーゴーランドは回る。運命が動き出す。


陽が楽しそうに笑うたび、少し嬉しく思った。

「楽しいか?」

「うんっ楽しい!なんでだろ?子供の時に初めて乗って、それから好きになったんだよね。」

「へぇ~」


初めて乗った時、僕は隣にいたのだろうか?

小学生だった陽がメリーゴーランドに僕と一緒に乗ったと言っていた。その時が初めてだったのだろうか


今は、欠けている記憶を取り戻したい。僕と陽との間に何があったのかが気になる。


そんなことを考えているとメリーゴーランドの動きが止まった。


メリーゴーランドを降りた僕と陽は、ベンチに座ることにした。

、、、、、、

僕が動揺していたせいか沈黙が続いた。

少し時間が経ち、動揺が溶け話し始めた。


「なあ、さっき、、、、、ちょっとだけ記憶を取り戻した気がする。」

「え?うわ、わわわ、、、、、本当に?」

「ああ、小学生の時、遠足ではぐれたこと、」


僕が喋るのを遮るように陽が言った。

「思い出したの!!????全部?全部!?」


陽の顔が一気に赤くなった。

メリーゴーランドは回る。運命が動き出す。


陽が楽しそうに笑うたび、少し嬉しく思った。

「楽しいか?」

「うんっ楽しい!なんでだろ?子供の時に初めて乗って、それから好きになったんだよね。」

「へぇ~」


初めて乗った時、僕は隣にいたのだろうか?

小学生だった陽がメリーゴーランドに僕と一緒に乗ったと言っていた。その時が初めてだったのだろうか


今は、欠けている記憶を取り戻したい。僕と陽との間に何があったのかが気になる。


そんなことを考えているとメリーゴーランドの動きが止まった。


メリーゴーランドを降りた僕と陽は、ベンチに座ることにした。

、、、、、、

僕が動揺していたせいか沈黙が続いた。

少し時間が経ち、動揺が溶け話し始めた。


「なあ、さっき、、、、、ちょっとだけ記憶を取り戻した気がする。」

「え?うわ、わわわ、、、、、本当に?」

「ああ、小学生の時、遠足ではぐれたこと、」


僕が喋るのを遮るように陽が言った。

「思い出したの!!????全部?全部!?」


陽の顔が一気に赤くなった。


「あーえっとなんか洞窟を探検して帰ってきたところまで」


陽は安心した顔をしていた。


「あの後何かあったのか?」

「いやいやいやいや何もなかったよ!!!!本当に!本当に何もなかった!!!信じて!!」

「信じる、、、?」

ここまで露骨だと、信じられるはずもない。 やはり何かあったのだろうか?何かあったのであればそれが何なのか早く知りたい。


しかしこれ以上のことを聞くわけにもいかず、

話を適当に流し、他愛もない話を始めると、

陽がジェットコースターに乗ろうと言うので、

連れられるままに、ジェットコースターに乗った。

その後にもいろいろなところに行ったが、思い描くような収穫はなかった。


時間が過ぎていくうちに、空の色も暗く変わり、後、乗れるアトラクションは一つだけとなった。


何にするか決めあぐねていたが、突然思いついたように陽が観覧車に乗ろうと言うので、はぐれたときのことをもっと知りたいので、観覧車であれば聞きやすいかと思いそうすることにした。


光「以外とでかいんだなー」

「初めて見た?」

「ああこれは初めてだな」

「へーふーん」


ここでも何かあったのだろう。それにしても陽は隠し事が下手くそだ。


並んでいるうちに観覧車は迫ってくる。


「おーいよいよだね!」

「そうだな」

「また何か思い出すかもね」


少しニヤつきながら陽が言った。


「だといいな」


なにかきっかけがあれば、、、思い出せるかもしれないのに、、、


係員の指示が入る。


僕は観覧車の席に陽と向かい合うようにして座った。


席に座った瞬間、突然に陽の服装が制服に変わった。

記憶が蘇る。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る