第12回 アイホートってなぁに?
【宣伝】
拙作「邪神任侠」がノベルゼロ様から出版されました。ヤクザが邪神と戦うノワールな作品です。当講座で特集・解説もしておりますので、ぜひお読み下さい。
とはいえ、この講座を読みに来ている人ならきっともう読んでくれていると思いますが、仮に読んでなかった場合でも書籍版だけ買っておいて下さい。印税はこちらの口座もとい講座を充実させる為の取材費に回りますので、その為の簡単な初期投資ということで。
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【初めに】
今回はフォロワーさんからのリクエストでアイホートです。期せずしてまたも「クトゥルフ神話 探索者たち ~鈴森くんの場合~」の宣伝をしてしまうことを先に宣言しておきます。鈴森くんの場合は良いぞ。
さて今回紹介する神格はアイホート。ラムジー・キャンベルの作品「Before the Storm」に出てくる白くて愉快な英国邪神です。
この邪神が出てくる作品は少なく、また設定に対する描写も同様なので、短い内容になってしまいますがご容赦ください。
【概要~外見、そして習性~】
青白く醜い楕円形の塊、それに無数の蹄を持つ足がついた異形です。同じく楕円形のゼリー状をした目は青や赤など描く人によって異なっているみたいですね。
幼体である「アイホートの雛」は巨大で太った白い蜘蛛より尚おぞましいものと描写されることから、親であるアイホートも似たような形態と考えてもいいでしょう。
このアイホートはイギリスのキャムサイドにある空き家の地下迷宮を本拠地としています。
こちらの空き家は元々魔女のものだったようで、この魔女が何かやらかしたせいでイギリスに定住するようになったのではないかと思われます。
しかしだからといってイギリスに居れば安全かと言うとそういうこともありません。このアイホートは世界中に門(要するにワープゲート)を形成して、あらゆる場所から犠牲者を自分の元へと呼びこむのです。そして哀れにもかの邪神の贄として選ばれた犠牲者達は最悪の選択を強いられます。
すなわちそのアイホートの雛を宿すか、それともその場でアイホートの巨体によって死を迎えるかの二択です。
ゲーム的には勿論雛を宿すのが常ですが、現実だったらいっそ殺せって感じですね。
雛を植え付けられるとアイホートにより脳を支配され、次第に次第に幻覚に悩まされるようになります。
幻覚は宿主の理性を奪い、冷静な行動ができなくなり、結果として誰にも助けを求められぬまま、アイホートの雛が孵るその時を待たねばならないのです。
TRPGではこういった特徴から精神攻撃を得意とする邪神として設定されているみたいです。
ちなみにアイホートの雛には何時でも孵化を命じ、人間の身体を内側から食い荒らすことだってできてしまいます。ひどい話です。
なお、雛を植え付けられていない場合でもお気をつけ下さい。無数に湧いて出る雛の攻撃から完全に身を守る術は有りません。貴方が少しずつ少しずつ弱る姿をアイホートは楽しげに見つめていることでしょう。
【概要~狙われた街~】
さて、このアイホートが住まうキャムサイドの地下迷宮。同じくイギリスのブリチェスターの地下へと繋がる構造になっているそうです。
地球の他の地域とはアイホートによる門の創造によって繋がっているのに対して、物理的に繋がっているという点で特別だと言えますね。
このブリチェスターは北にはハリ湖と呼ばれる邪神の住む湖が、西には魔女達のカルトの拠点が、そして街の中心である大学にはハリ湖に住む邪神グラーキを崇めるカルトが有ります。
すぐ近くの街であるゴーツウッドもシュブ=ニグラス信仰のカルトやアザトースを信仰する異星の昆虫など愉快な存在がてんこ盛り。
ちなみにイギリスの対邪神機関はこのアザトースを信奉する種族によってもはや乗っ取り済みだそうです。もうだめじゃねえかなイギリス。
いや、もうとっくに世界中駄目だよねクトゥルフ神話世界。
ともかくこういった面白すぎる邪神戦国時代となっている為、創作で扱う場合はこういった近くに居る神話生物によるボスラッシュみたいなことをやると華が有って良いかもしれません。
【最後に】
という訳でアイホートの紹介でした。短いけどお許し下さい。
もっとアイホートの活躍が見たい! という其処の貴方は是非とも「クトゥルフ神話 探索者たち ~鈴森くんの場合~」で検索して、食い入るようにして全話読破し、そしてレビューとか書けばいいと思います。
夢子ちゃんは可愛いぞ。
以上、アイホートの紹介でした。それではまた次回!
当方何時でもリクエストをお待ちしております!
【CM】
《天ヶ瀬アマタの斬魔行路》
「人の世の法で裁けぬ悪鬼共――魔剣の刃に、血濡れて眠れ!」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882713202
現在カクヨムにて連載中!
異世界物かつ仕事人となっております。
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