第二章回想

回想

六年前の冬

「およびでしょうか?父上」

何故なにゆえお前は役にたたんお前は武家の家の恥さらしだ!」

「俺はいつも笑われている!」

何故なにゆえでしょうか?」

「わからないのか?な同士たちから『何故なぜゆえお主の妹君は役にたたないのでござるか?』とな!」

「なっ!拙者に会ったときはそのようなことをもうされてはいないでござりまする」

「そうだろうな!」

「やめぬかお前ら!清龍!」

「はい!父上?」

「お前を破門する!」

何故なにゆえでしょうか?」

「うるさいお前はこの家にはいらない皇紀こうき!」

「はっ!父上逃げるなよ清龍?」

「なっ!」

「清龍!覚悟!」

といいます火鉢の中に入っていた焼鏝やきごてを手に取り清龍の背中に焼鏝やきごてを押し付けた。

「うわー」

回想終わり

「うわーはぁはぁ—つ…ここは?」

と起き上がり辺りを見渡した。

「あんちゃん!?かぁちゃん!あんちゃんが目を覚ました!」

子ども声を聞いた母親が駆け寄ってきた。

「あんたきがついたかい?」

と聞かれた清瀧は姿勢を正しお礼をいった。

「助けて頂きかたじけない」

「あんた、そんなにかしこまらなくていいよ過去に何かあったのかい?うなされていたよ」

「そうでござるか…拙者は六年前に…ーつ」

すると、突然清瀧の背中に鋭い痛みが襲った。

「あんた背中が痛むのかい?」

「はい面目ない」

「あやまらなくていいよそれより背中見せてみな」

「はっ」

といい背を向け着物を脱いだ。

「なんだいこれはひどいじゃあないか…龍神様に診てもらいななにか薬をくれるだろうねもういいよ服きな」

と言われて清瀧は着物きた。

そして子どもの母親の前に向き直り姿勢を正した。

「そういやあんたの名前はなんだい?」

「…」

「0794 82 4809どうしたんだい?」

「かぁちゃんおさむらいさんは自分からいうんだよ人にか聞く前に」

「なんだそゆうことなのかいなら先に言えばいいじゃない」

「面目ない」

「あたいが悪かったよなにもしらなかったからねあたいの名前は雪だよ」

「おらの名前は魁斗かいとだよ」

「名を申し遅れた拙者の名は龍梅院清瀧と申す」

「よろしくね清瀧にぃちゃん」

と魁斗は言った。

「承知よろしくお願いたしまするお雪殿、魁斗殿」

「じゃあおいら龍神様のところに清瀧にぃちゃんを連れて行くよ」

「頼んだよ魁斗」

「はーい」





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梅ざむらい Crow @UMEZAMURAI

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