梅ざむらい

Crow

第一章救世主現る

昔、龍梅国りゅうばいは、二つの村に分かれていた。

白梅村はくばいむら紅梅村こうばいむらはいつも争いが絶えず子どもたちは怯えていた。

その頃、旅をしている一人の若者が白梅村の前を通りかかり子どもたちの泣き声が聞こえ村に入っていった。

そして、子どもたちに聞いていった。

何故なにゆえ男共がいないでござるか?」

「それは…」

ど子どもは口をとざしてしまい

若者はやさしく

「いってみるでござる」と微笑みながら子どもたちが口を開くのを待った。

「あのね、いつも紅梅村となりの人と白梅村僕たちの村の争いが絶えなくって…ぐず…うえーん」

ど子どもたちは泣き出してしまった。

「拙者がとめるでござる童殿わらしどのなきやんでくれぬか?約束するでござる拙者が必ずとめると約束するでござる」

子どもたちをなだめやさしく微笑みました。

「あんちゃんが?」

「あぁ約束するでござる」

「本当に?」

「誠でござる…—つ」

突然若者の背中に鋭い痛みが襲い若者は意識を失った。

「あんちゃん?あんちゃん!」





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