106 花園の色彩はまだない

 ラニア家の応接室から出てきたフェンは苦笑混じりに「お呼びだ」と言った。彼の表情はエルヴィネの身柄の引き渡しに関する手続きが支障なく終わったことを物語っていたが、僕には素直に安堵する心の余裕などなかった。

 昼過ぎ、ハルイスカに到着した僕たちはラニア家の邸宅を訪れていた。まずはカンパルツォの書状を渡し、事態を説明しなくてはならず、アシュタヤとフェンがその役目を担った。終了後、簡易的な歓迎会があると執事から聞かされていたが、その前に儀式が行われることは予想するまでもない。

 玄関ホール、L字型に並べられたソファの前で足踏みをする。呆れるような眼差しが背中に刺さるのを感じたが、身体が前に進まなかった。


「ほら、何してるの」とベルメイアが僕の背中を押す。「もう逃げられないでしょ」

「そうですけど、あの、ベルメイアさま、僕の息、臭いませんか?」

「香草の噛みすぎで変な臭いになってるわ」

「ついでに言うと苦虫を噛みつぶした顔になってんぞ」


 そうマーロゥが囃し、ヨムギが急かした。


「ニール、女々しいぞ。おれは腹が減ったんだ、さっさと終わらせろ」

「分かってるけどさ」


 彼らには分かるまい。木製のドアの先にあるのは応接室ではない、苛烈な戦場なのだ。

 そこから帰還してきたフェンは溜息を吐いて僕の肩を叩いた。「あまり待たせるな」と諫めた後で、ぽつりと呟く。


「確かにお前が言ったとおり、人を見透かすような目で見てくるが、それならそれで取り繕う必要がない。好都合じゃないか」

「そうとは思えないんだよね」

「ひとつついいことを教えてやるが……イルマが結婚相手を連れて来たとき、俺は剣を握らなかったぞ。意外とそういうものだ」


 脅しているのか、奮起を促しているのか、それすらも判断ができない。しかし、これ以上引き延ばすとアシュタヤの母、シャンネラの機嫌は最悪なものになるのは間違いなく、僕は意を決して――というより観念して足を踏み出した。扉の前で佇んでいた老執事は鷹揚とした表情で僕の了解を得ずに扉をノックする。制止する暇もなかった。

「どうぞ」と中から男の声が響く。この地の領主、ラニアの声だ。


「失礼します」


 老執事が扉を開き、中の様子が明らかになる。左前方、部屋の中心には以前と同じようにテーブルを挟んで一人がけのソファが二つずつ並んでいる。ラニアとシャンネラが僕の挙動を観察するように、アシュタヤは肩越しに微笑みながら、三人が三人ともこちらを見やってきていた。

 唾を飲み込み、彼らの元へと近づいていく。シャンネラの顔を確認する。怒りは見えなかったが、警戒の色があるような気がした。


「やあ」向かって左のソファに腰を下ろしているラニアは静かに言った。「久しぶりかな、それとも、初めましてかな。……きみの名前は?」

「……再びこうして会えて光栄です、ラニアさま。僕は……ニール、ニール・オブライエンと申します」

「なら、初めまして、だね、ニールくん」


 彼は僕にというより、自分の妻であるシャンネラに言い聞かせるように悪戯っぽく笑った。差しのばされた手を両手で握る。彼はそこで少し驚きを見せた。


「ニールくん、その右手は」

「これは、その」

「私が作ったんです、お父さま」僕の言葉を奪い取るようにアシュタヤが説明する。「両手がないとお母さまが作法でお小言を言うでしょう?」

「まあ、アシュタヤったら」


 おや、と目を瞠る。アシュタヤの冗談に応対するシャンネラの表情には幾ばくの険しさもなかった。

 もしかしたら許されているのだろうか。

 だが、そう考えた瞬間、シャンネラは取り繕うように顔を引き締めた。残念ではあるもの彼女の態度は不思議な安堵感をもたらす。そこにあるのはアシュタヤへの深い愛情で、僕に警戒心を抱いていてもアシュタヤがいればいくらか軽減されるかもしれない。

 根拠のない期待を持つと同時に、ラニアが続ける。


「でも、黒はあまり良くないね。きっと汚れを気にしたのだろうけど、いくつか色を作っておいて使い分けるほうがいい」

「そうですね。レカルタへ戻ったらまた新しいのを作ります」


 それがいい、とラニアは頷き、僕の方へと視線を寄越した。見定めるような目に背筋が伸びる。彼は僕に座るよう促して、小さく息を吐いた。


「さて……貴族としての要件はフェニケルスくんに伝えてあるから、きみとは一人の親として話そうか」


 来た。唾を飲み、背筋を正す。


「はい……恐縮ですが、アシュタヤとは、なんというか、その」


 僕は隣に座る彼女を覗き見る。あ、と声を上げそうになる。いつも僕の左にいるアシュタヤが右にいるだけで、心細くて堪らなくなった。

 こんなとき、何と言えばいいのだろうか。一晩かけて考えた言葉は部屋の外に置きっ放しだ。脳内の書籍アーカイブを参照する暇もなく、また、僕の知識にも適切な表現などあるはずもない。乾いた唇を舐めようと舌を動かしたが、その舌も水分を失って咥内に張り付いている。

 不格好に広がった静寂に、ラニアが身体を前に乗り出した。


「アシュタヤとは、何だね」

「あの……仲良くさせていただいています」


 なんだ、それは! 僕は自分の発言に叫び声を上げそうになる。誰もが同じ感想を持ったのか、それだけ? と言いたげな視線が三つ、僕を貫いた。アシュタヤもラニアも、もしかしたらシャンネラですら、僕の気の利いた一言を期待していたようだ。彼らは僕を凝視したまま、一言も発さない。

 このままではいけない、その考えだけが脳裏を過ぎる。僕は沈黙に堪えきれず、慌てて口を開いた。


「アシュタヤとは仲良くさせていただいて……あの、他の人より、です! つまり、その、僕は心から彼女のことを大事に思っていて、きっと彼女も、その、僕のことを――」


 そこまで言った瞬間、噴き出す音が二つ、聞こえた。正面にいるラニアと右にいるアシュタヤが俯いている。僕の狼狽具合がよほど面白かったのか、シャンネラですら口に手を当てて顔を背けていた。


「……あの」

「ああ、すまない」ラニアは咳払いをしてすまし顔を作る。「続けてくれ」

「続けて、と言われましても……」


 水を差された、と感じはしなかった。むしろその逆だ。確かに弛緩した空気に僕は息を吐き、表情を緩める。


「……ラニアさま、僕はあなたに本当に感謝しています。夏、ここに来ていなければ僕はきっと未だ『化け物』として生きていたと思うんです。……長い間、アシュタヤを苦しませてしまったけれど、その分だけ、僕に与えられるものはすべてアシュタヤに与えたいと考えています」

「そうか」ラニアは微笑み、頷いた。「……娘をよろしく頼むよ」

「お母さま?」


 アシュタヤに呼びかけられ、シャンネラが僕へと顔を向ける。彼女の視線にはやはり刺々しさがあったものの、以前のような怒りや敵意は残っていなかった。


「ニールくん」

 硬い声色に背筋が伸びる。「はい」

「私は今こうして会っていても、どうにもアシュタヤを任せられるだけ、あなたを信頼できません」

「……はい」

「ですが……他ならぬアシュタヤがあなたを信頼しているようですから、困ったものです。今は何も言いませんが、アシュタヤを悲しませたときは……分かっていますね?」


 射貫くような視線に全身が強張った。

 分かっています、任せてください!

 その嘘を僕は口にできない。


「……肝に銘じます」

「そうですか。では、そろそろ皆さんと食事にしましょうか」


 気取られてはいないだろうか。立ち上がったラニア夫妻に目を忍ばせる。彼らは並んで扉へと向かっている。僕とアシュタヤはその後を追う。繕った笑顔にアシュタヤは「どうしたの?」と覗き込んできたが、「緊張してさ」とごまかした。

 ふと思い立ち、後ろを覗く。窓の向こうにある花園はまだ蕾のままだった。


     〇


 翌日の朝、僕たちはラ・ウォルホルへと出発した。

 現在、エルヴィネはラ・ウォルホル駐屯軍の特別顧問として生活している。そうなるまでにも紆余曲折あったらしいが、ラニア夫妻からは詳細を聞くことはできなかった。おそらく軍部において超法規的措置が執られたのだろう、そう結論づけることにした。


 エルヴィネはボーカンチ解放軍が擁する阻害魔法隊でもかなり上の立場にいたそうだ。それだけにエニツィアは彼女の扱い方を苦慮したに違いない。長年、因縁を持ち続けていたボーカンチ解放軍の魔術師をおいそれと許すにはあまりに逆風が強い。かといって彼女の有用性を放り捨てるのも愚かしい。

 そのせいもあるのだろうか、彼女が暮らしているのは居住地区ではなく、砦そのものだという。牢ではなく、客人用の部屋を与えているらしいが、二十四時間、見張りがつけられ、行動が制限されているそうだ。


「ハルイスカまで護送できていれば良かったんだがね」


 ラニアは出発の際、申し訳なさそうにしていたが、不可能であることは全員が招致していたことだった。僕たちのこの訪問はあくまでアシュタヤの帰郷であり、事前に連絡して円滑に進められる類の事柄ではないのだ。


「ねえ、ニール」


 馬車の中、アシュタヤは窓から入ってくる風を浴びながら訊ねてくる。


「エルヴィネさん、ってどういう人?」

「どういう人って……まともに会ったのは一度きりだ。よく分からないよ」

「印象だろう」とフェンが眉を上げる。「俺も聞いておきたい。好戦的な性格だったらレカルタまでの見張りの体勢を考え直さなければいけないからな」


 ああ、そうか。

 この国にとって彼女はあくまで忌むべき犯罪者なのだ。それなりの警戒が必要であると気付き、僕は唸った。


「そうだな……。僕が会ったのはラ・ウォルホルの戦いが終わってすぐだったから変わってると思うけど……ちょっと僕に似ていたかもしれない」

「ニールに?」

 アシュタヤの問いに頭を掻く。「この三年間の僕に、かな。自分の歩いている道は正しいんだ、って盲信して、それに必死に縋っている感じ」

「よく分からないわ」そう言ったのはベルメイアだった。彼女は難しい表情で首を傾げている。「それなら、いい人じゃないわよね、少なくとも」

「……まあ、そうですね。会ったのはいちばん不安定な時期でしたし……でも、攻撃的な性格ではないですよ、たぶん」

「随分あやふやね……自分で見た方が早そう」


 ベルメイアの率直な言葉に苦笑する。

 牢から出て以降、エルヴィネは指示に従順だったそうだが、それでも環境が変われば何か良からぬ行動を起こす可能性はある。もちろん、ただの可能性だ。これ以上、よく知らないエルヴィネのことを言語化するのも億劫で、僕は率先してベルメイアの意見に賛同した。


 馬車は牧歌的な草原に挟まれた街道を進んでいく。

 道中では様々な会話が飛び交った。マーロゥは昨日の僕の様子を真似しておどけ、車内を爆笑の渦へと投げ入れた。あまりに誇張が激しい、と批難したが、僕の味方は誰もいない。「外に放り投げるよ」という脅迫をしたらよりいっそう僕の立場を悪くさせるように思え、結局ひたすら堪えるしか解決方法はなかった。

 僕の愚弄大会が終わるとヨムギが歓迎会で振る舞われた食事についてアシュタヤに文句をつけた。ヨムギにとっては「味の濃いものが素晴らしい食事」で、素材の味を活かすハルイスカの料理が口に合わなかったらしい。


「あんなものばっかり食ってたからアシュタヤの身体は貧相なんだ」


 ヨムギのその一言は僕とマーロゥの表情を引き攣らせた。咄嗟に「失礼だよ」と窘めたもののそれが関の山だ。ベルメイアは「ヨムギは貧乏舌ね」と複雑そうな表情で声を荒らげる。一方で当の本人であるアシュタヤはおかしそうに笑っていた。

 笑いながら、「ヨムギよりずっと背が高いですけれどね」と痛烈な皮肉を述べた。

 それがきっかけで舌戦が起こったのは言うまでもない。どちらが勝利したかも、だ。語彙の少ないヨムギはあらゆる軽口を受け流され、攻め疲れて、最終的に不貞寝に入ってしまった。

 戯曲めいた怒りを滲ませながら、アシュタヤは嬉しそうに笑う。「これでようやく友達ね」と彼女は僕にしか聞こえない声で囁いた。


       〇


 ラ・ウォルホルの居住地区を通過し、砦で馬車を降りた僕たちは衛兵に先導され司令室へと向かった。前日にラニアが早馬を寄越していたらしく、時間を持て余すことはなかった。

 窓のない室内には魔法石の燐光が灯っている。髭面の男が椅子から立ち上がってアシュタヤ、そして、僕とフェンを迎え入れた。

 アシュタヤは短く挨拶し、新たに方面総監に就任したというその男にラニア家の家紋が入った書状を渡す。封を開け、命令を確認した方面総監は驚きを露わにしたものの、拒否することなく、唯々諾々と頷いた。


「わざわざ王都から来られたとは……お疲れでしょう」

「そうですね」とアシュタヤは微笑む。そこにわずかな不機嫌さを滲ませて、だ。「帰郷したら両親からお使いを頼まれてしまいまして……護衛の方もいるし、ちょうどいい、と」

「そうでしたか。しかし、ラニアさまは捕虜にどのような用向きなのでしょう。あ、いえ、詮索してるわけではなくてですね」

「私の両親のことです、東方の茶はどんなものか調べたくなったのではないでしょうか」


 アシュタヤの冗談に方面総監は大きな身体を揺らして笑った。


「ならば、急がせますか。ただいま連れて参ります」

「いえ、お手を煩わせるのも心苦しいので私たちが直接迎えに行きます。部屋まで案内していただけますか」

「しかし」

「ボーカンチの人間なのでしょう? ……野蛮な人に決まっています。わずかな隙に襲いかかってくるかもしれません。こちらは魔装兵で固めていますからそちらの方が安心できるのです」

「そう、ですね。かしこまりました。では外にいる衛兵と……彼女の見張りにもそう伝えましょう」


 僕たちを残し、方面総監は部屋の外へと退出する。扉越しに彼の低い声が聞こえた。

 アシュタヤは僕へと視線を移し、小さく舌を出す。小声で「さすが、演技はお手の物だね」と褒めると、彼女は「でしょう?」と胸を張った。


     〇


「え、な、なんで『化け物』レプリカが……」


 エルヴィネの居室の前に控えていた衛兵のうち一人が僕を見て顔を引き攣らせた。面識はなかったが、ラ・ウォルホルの戦いで一緒だったのかもしれない。まだ若い男はあからさまに狼狽して、じり、と半歩後ずさった。

 その行動にいち早く反応したのはマーロゥだった。彼は苛立たしげに舌打ちをして僕を押しのける。


「おい、てめえ」

「いいよ、マーロゥ、気にしなくて」

「でもよ」

「そんなものだってば」まだ気にしているのか、と呆れつつも、少し嬉しい自分もいる。「目くじら立てることじゃない」

「……それでいいなら、いいけどよ」


 承服しかねているのは明らかではあったが、時間を食うわけにもいかない。僕はマーロゥを宥め、若い衛兵に頭を下げる。


「傭兵はやめて、正式に軍属になったんです。って言っても立場は複雑なんですけど」

「そ、そうか」

「話は伝わってますよね」

「……ああ、中にいる。内側からは開けられないからな」


 僕はアシュタヤとフェンを一瞥する。

 ここに来るまでの間にちょっとしたお願いをしていた。大したものではない。ほんの少しでいい、エルヴィネと二人で話したい、という些末なことだ。

 アシュタヤとフェンはほとんど同時に頷き、促してくる。僕は一度深呼吸をして、ゆっくりと扉を叩いた。


「はいはい、勝手にどうぞ」


 気怠げな声ではあったが、以前よりも活力に満ちていて安心する。「入りますね」と声をかけて、僕は扉を開いた。

 彼女の部屋はボーカンチの方面に面していて、魔法石がいらないくらいに明るい。採光用の細い窓がいくつも並んでいるがガラスなどは使われておらず、風が吹き込んできている。

 ベッドの上に座り、欠伸をしていたエルヴィネは入ってきたのが僕だと知った瞬間、立ち上がり、表情を硬直させた。目を瞠ったまま立ち上がり、声なき声を発している。

 僕は頭を下げ、笑いかけた。


「お久しぶりです、エルヴィネさん」

「ちょっ、なんで、あんたが……貴族の娘が来るって聞いてたんだけど。いや、っていうか、なに、これ」

「元気そうで良かったです。半年ぶり、ですかね……少し痩せました?」


 彼女は何か言いたげに口を動かしていたが、何から訊ねるべきか判断に困窮したらしく、ベッドへと腰を下ろした。長い黒髪を両手で押さえ、大きな溜息を吐く。


「説明」

「はい?」

「説明しなさい、って言ってんのよ。前もそうだったけど、あんたって本当に唐突。こっちの都合なんて考えないんだから」

「それは」思い当たる節がありすぎて、肩を竦める。「すみません」


 扉は閉まっていたため、小声でなら実際の目的を語っても問題はないだろう。僕は反応をしないように頼んだ後、声を潜めて簡単に事情を説明した。エルヴィネは膝を組み、その上に頬杖をついて聞きながら表情だけで相槌を打った。


「……なるほどね」彼女は皮肉っぽく言う。「大変みたいじゃない」

「協力してもらえますか」

「貴族からの命令でしょ? してもらえるも何もないじゃない」

「まあ、そうですけど……」

「ま、いいわ。ここだと煙たがられてるし、外に行くのはむしろ願ったり叶ったりだし。やっぱり寝返るものじゃないわね、たまに食事抜かれるのよ」


 冗談めかしてはいたものの、薄い寂寞がエルヴィネの表情に張りついており、その言葉が比喩ではないことはあきらかだった。やはりラ・ウォルホル駐屯軍とボーカンチ解放軍の間にある怨恨は根深いらしい。

 詳細を訊ねようか躊躇っていると彼女は僕の前まで歩み寄ってくる。それから、両手を突き出した。


「さっさと行きましょ。どうせ腕縛らないと外に出してくれないんでしょ?」

「え、そうなんですか?」

「あんた、私の立場知ってる? 特別顧問とか言ってるけど、扱いは捕虜とそう変わんないのよ」


 そうは言っても縄など持ってきていない。外にいる衛兵に声をかけようとすると、エルヴィネが僕を呼び止めた。


「そうそう、先に言っておくけど、私、魔法使えないんだよね」

「え」何を言っている?「どういうことですか?」

「どういうもこういうも、見る?」

「見るって、何を」

「私の背中。笑えるわよ」


 彼女は僕へと背を向けて服を捲りあげる。そこには二つの魔法陣が刻まれていた。

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