第2話



俺はいつでも、頑張らなくても何事も出来る奴だった。顔はそこそこだし、身長も割と高いし太ってはいない。走れといわれれば、たいていクラスで1番だったし、テストの成績も、いつも15番くらいだった。部活だって、レギュラーには努力しなくても入れた。




そう、俺は〝苦労〟を知らない。




何もしなくても俺の周りには人が寄ってくるし、彼女だってできる。勉強のことで親に叱られることも無ければ、信用を無くして見捨てられることもない。



俺の人生はとてもうまくいっていた。




そう、あいつらが転校してくるまでは。






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LOST いろりばた @irori--

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