『ミラ』

@Yuhei

第1話 イシュメイル


「あなた様は、近い将来くたばりやがります。」


「は、はぁ。」


俺に物騒な事を宣いやがったのは、薄汚いローブを身に纏う如何にもな魔法使いだった。









俺の名前はイシュメイル、1年前に成り上がって金持ちに成ることを目指し。山賊家業をしていた実家から独り立ちし、都会にやって来たものの特に何の成果も上げずにグダグダと生きてきた。



そして、何時もどうり金に成りそうな話を得ようと『不味く』て『騒がしく』『安いだけ』が取り柄の酒場で情報収集に勤しんでると。


何か後ろから、今時は魔法使いだってしないような『私、魔法使い』みたいな格好の薄汚い奴が近いてくんの、で警戒してたら。




「あなた様は、近い将来くたばりやがります。」


「は、はぁ。」


突然これだぜ、意味が解らねぇだろ? 

現実なんだぜ。

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