モンスターになっても　仲間がいて、家族がいて。
それぞれに　生活があるんですよね。

　描写的には　残酷なシーンもありますが、主の内容は
明るいタッチで描かれていて、楽しく読めました。

かなりダーク路線の内容なのに、あの国民的マンガ・アニメ由来のパーティキャラや、鈍感な主人公を包囲する消極的ハーレム要素も相まって
、ほのぼの風味の明るいテイストに仕上がっています。
とはいえ、童話やあるいは子供目線の戦争ものが、時には残酷な現実を一切の修飾なしに突きつけてくるのにも似て、主人公が見せる子供ならではの、回り道のない本音の数々は実に鋭利。幼いが故にストレートな毒は、意外と強烈なものです……！

魔物許すまじ！！
……と思ったのはほんの１、２ページまでで、後はひたすら個性的なキャラクターたちに楽しませてもらいました（笑

まさか主人公が魔物になって、魔王に仕えることを目標とするとは！　その手があったか、という感じです。

勇者も人間くさくて楽しかったなあ……しみじみ。

よくやったよ、ゾンビくん。

台詞の掛け合いもまた非常に面白いのですが、少し会話密度が高すぎて『誰の台詞なのか』が曖昧になるところがあるので、
少しずつキャラクターの挙動（〇〇は頭を抱えながらこう言った、とか）を挟み込みつつ会話を進展させると、よりよいと思います（＾＾）

モンスターになってしまったが故の憂鬱や葛藤が上手く描かれてると思いました。