075 すべてはこの日のために:09


EPISODE 075 「死神は処刑台に舞う ACT:2」




 ファイアストームとローズベリーは殺戮のホール内を跳ぶ。

 ファイアストームは敵を見る。その女性は、スリットを入れたスカートスーツに、返り血のこびついた、かつては白であっただろう汚れたランニングシューズを履き、手には家畜の解体処理にさえ使えそうな大鉈を持ち構えている。


 【ミートメイカー】……そのような敵女性が居るという情報をファイアストームは尋問から得ていない。

 それもそのはず、その役職と社内の立場から来る便宜上、ミートメイカーという魔術名コードネームを畑から与えられているものの、彼女は特殊能力を持つ超能力者サイキッカーではなく、その所属もビーストヘッド・プロモーションの社員であるため、タスク警備保障の社員でさえない。



 ――ただし、結界と呪歌によって弱体化中とはいえ、ファイアストームの腕力に先ほど対抗したように、彼女は高い身体能力とエーテルフィールドを持つ超越者オーバーマンだ。その力は侮れない……特にこのような状況では。


 更に遠くのステージ上にはタスク警備保障総隊長、【雷光ライコウ】の姿あり! 彼は日本刀を高く構え、険しく細めた両の瞳を紫色に輝かせ、その左手はバチバチと激しくスパークしている。



 そしてその放電は高く構える日本刀へと注がれ、激しく帯電

黒腕こくわんの死神、お前一人のために多くの同僚が、部下が死んでいった――」


 刀の輝きが頂点に達する。雷光はその目を見開いた!

「その仇、ここで討たせて貰うぞッ!」

 彼の必殺の斬撃! 極大・雷光閃が振るわれる! 振りかぶった刀からは電撃の斬撃波が発生し、ホール内を逃げ回るファイアストームへと飛んでゆく! ファイアストームは奪取ライフルで弾幕を張りながら走る!


『ローズベリー!』

 ファイアストームがテレパスによってローズベリーを呼んだ。

『大丈夫!』

 彼女が呼びかけに応える。


 白紫の電撃波が二十メートル近く離れた先のファイアストームへ迫り、呑みこもうとする! ファイアストームは跳んだ! ローズベリーがファイアストーム向けてその拳を突き出した。彼女の腕から植物のつるがロープのように伸び、ファイアストームの伸ばした左手に巻き付いた!


「はあああああっ!」

 ローズベリーがつるのロープを巻き戻しながら腕、腰、足に力を込めて空中の死神の身体を引っ張る!


 ファイアストームの身体がローズベリーへと引き寄せられる。一瞬の差で彼の背中を電撃波が通り過ぎてゆく、間一髪!


「そのままやれッ!」

「はいィッッ!!」

 ファイアストームの指示とミラを中継して送られてきたテレパシーに従って、ローズベリーは声を裏返らせながら返答、引き寄せたファイアストームを遠心力の勢いと、魂の底から沸き上がる腕力とに任せ、蔓のムチによって振り回す!


「何!? ぐああぁぁッッ!!」

 遠心力によって加速したファイアストームのサイドキックがローズベリーに迫ろうとしていたミートメイカーに命中! エーテルフィールドで腹部を守るが有効打!


 ファイアストームは蹴りの反動で跳躍、実弾を撃ち尽くしたアサルトライフルに彼の超能力サイキックでエーテル弾丸を給弾しながら、戦況を見渡す。


 本心、最優先で殺したいのはもちろん敵のリーダーである畑だ。だがなかなか攻撃のチャンスが回って来ない。包囲部隊、狙撃部隊、敵の祈り手部隊、そして二人の強敵が津波の如く押し寄せそれを阻むからだ。


 ホール後方出口には分厚い鋼鉄扉とそれを守る警備兵。祈り手の呪歌とホテルの結界の共鳴によって弱体化を受けている現状で、すべての敵を背中に回して突破・ホテル高層階からするのは至難。敵の布陣のどこかに大きな穴を開ける必要がある――――。



 ファイアストームは即断で最優先殺害目標を敵の祈り手に設定した。敵の祈り手は呪歌をワンループ歌い終え、現在はそのインターバル状態にある。


 ミートメイカー、雷光共に厄介な敵だ。だが――真に厄介なのはステージ上で呪歌を歌う祈り手たちだ。このまま放置し、呪歌と魔術結界の力が強まり続ければ最終的にファイアストーム、ローズベリー両名共行動不能になり、命を落とす事になる。


 真っ先に落とさなければならない。



「防御は任せた!」

 ローズベリーに包囲部隊への対処を託すと、ファイアストームは空中でライフルの引き金を引いた。エーテル複製弾が次々発射され、カーブを描きながらステージ上の祈り手たちを狙う。


 雷光が刀から放電! 必殺・雷光放射による電撃の拡散攻撃だ! ファイアストームの放ったエーテル弾を次々と迎撃、呪歌とホテルに張られた魔術結界のせいでファイアストームの操るエーテル弾もコントロールが低下し、さらには相殺合戦において撃ち負けやすくなっている!


 だがファイアストームは更に撃つ! 温存の余地はない、一気にマガジン内のエーテル弾を全て吐きだし、その火力と制圧力による突破を狙う!


 雷光は雷光放射を再使用! エーテル弾を撃ち落とすが刀への電撃チャージ時間が不足、先ほどの威力を発揮しない! 壁に激突していたミートメイカーが復帰し割り込みをかけようとするが間に合わない!

 雷光は動きの鈍い部下からジェラルミンシールドを奪い取り、それを飛来カーブ弾めがけて投げつける! 攻撃阻止! 護衛部隊の中で動きの良い超越者オーバーマンの警備兵は盾を持ったまま跳び、その身で弾丸を受け止める!


 ――――それでもファイアストームの弾幕が敵の迎撃能力に勝った! 数発の弾丸が護衛部隊と雷光の守備を抜け、2ループ目の歌唱に入りかけていた祈り手の首を! 腹を! 肺を! 心臓を貫いた!

 エーテルフィールドさえ有さない一般人相手にはオーバーキル! 恐るべきブルタル・ライフ・ストッピングパワーによって暗黒のハーモニーは崩れ、呪歌の詠唱は有無をいわさず即中断! 敵対祈り手の一人は一瞬にして絶命し、真白であった死装束を朱に染め沈んだ。



 さらに追撃を試みようとするも、ローズベリーの撃ち漏らしたスナイパーの弾丸がファイアストームの背中に命中、強行突破を試みた代償による被弾だ。

 幸運な事にミニショルダーバッグの中のミラ8号には当たらず、エーテルフィールドと共にマチェットが銃弾を受け止めてくれたものの、ファイアストームは空中でその姿勢を崩す。


 死神に生じた隙を狙ってミートメイカーが忌まわしき大鉈を手に跳ぶ! ファイアストームはライフルを捨て背のマチェットに手を伸ばし、迎撃と防御を試みる。


 だが、そこへローズベリーの行動割り込み! 死神の左手に巻き付いたままの蔓のロープを引き戻しながらローズベリーが跳んだ! 蔓のワイヤーを両手を繋ぐようにして張り、両腕をクロスさせて斬撃を空中で受け止める!


「邪魔よお、お肉ちゃん!」

「それは私の名前じゃない!」

 ローズベリーが空中で蹴りを放つと、殺人的な蹴りの衝撃がミートメイカーの脇腹を襲う! ミートメイカーがダメージを受けながらもローズベリーの足を掴み、大鉈を振り下ろそうとする。

 だが振り下ろしが止まる! ローズベリーは瞬時に左手から伸ばした蔓でミートメイカーの右手首を拘束!


「ヤーッ!」

 蔓のボクシング・バンテージを右拳に纏い、ローズベリーは突きあげるようにして拳を打ち込む! ソフィア&レイ直伝ショートアッパー! 拳はミートメイカーの顎を捉え、彼女の歯を砕きながら更に空中へと打ち上げる!




 ステージ上では敵の祈り手を皆殺しにせんと向かったファイアストームと、それを阻止しようとする雷光とが戦う!

 電撃をまとった日本刀の危険な振り下ろしを大きめのサイドステップで避け、後ろから警棒を振り下ろしてきたシールド装備型、超越者警備兵の手首に向かって斜め後方への肘打ちを当てて攻撃阻止! 逆手で黒腕の掌底を肝臓に打ち込み、大きく下がらせる。


 掌底を打ち込んだファイアストームの伸びきった左足を刈るべく、雷光は刀を切り上げるがファイアストームは左足を上げ刃を回避。雷光は刃を切り返し、一歩前へ踏み込んで左から右へと抜ける胴打ち。ファイアストームは半身を大きく引いて刃を避ける。


 雷光は一歩退く。後ろからはシールド超越者警備兵が盾を構えながら突進し、逃げ場を奪おうとする。ファイアストームはムーンサルト跳躍。

 ファイアストームは空中でシールド装備超越者警備兵の脳天めがけ、必殺の左腕内臓カスール砲発射!


 ――閃光、そして轟音と共に超越者警備兵の脳天が貫かれ、壮絶な絶命を遂げる! 着地すると向かってくる雷光に向かって、頭部の原型をもはや留めぬ警備兵の無残な死体を蹴り飛ばし、以てその足止めとする!


 死体を蹴り飛ばし、ローズベリーの撃ち漏らした狙撃弾を回避しつつ、ジャケットからスローイングナイフを引き抜き、投擲! 敵の祈り手の右眼球へと突き刺さる! その呪いの歌を歌わせてなるものか! おまえたちの口にして良い言葉は悔恨の言葉と断末魔の叫びのみ!

 だがまだだ! まだ殺せていない! 一秒でも早く彼女らを皆殺しにしなければ! 死神の瞳が怒りと決意、憎悪、そして殺意の狂気によって激しく燃える!



 死神は祈り手たちへと突き進む! させるものかと雷光は食い下がる!

「奥義! 雷光鎧らいこうがい!」

 死神の突撃を止めるべく、雷光は自身の奥の手を用いる! 奥義、雷光鎧らいこうがい! その名の如く自身の電撃エネルギーを全身に纏い、白紫色に輝く電撃の鎧とする技だ! ファイアストームの引き抜いたマチェットの斬撃を受け止めると、雷光は敵の肩を掴む! ファイアストーム、感電! 彼の身を焼き焦がす滅びの閃光がエーテルフィールドを侵食する!


「グウウッッ!!」

「死ね! 死神!」


 雷光の瞳が紫に力強く輝くと、電撃の出力が増加! 雷光鎧は諸刃の剣、触れるだけで即敵を感電させられるだけの大出力を発揮する代わりに、出力を上げすぎれば反動で後の出力低下と、自身もそのダメージを免れぬ捨身の奥義! それでも今ここで、相討ち覚悟で死神を葬り去る覚悟! 多くの部下を、同僚の命を奪われた雷光は、例え刺し違えたとしても、彼自身のプライドにかけて退く事はできない!


 だが退けぬは雷光だけではない、ファイアストームは感電しながらも応戦! 超常の電撃に焼かれながも、片腕だけの力となった雷光の刀をマチェットの刃で押す!

 雷光が押し返そうとするが……押し負ける! 刀を持つ右腕に力が存分に入らないのだ。高速道路上の戦闘で負った右手首、右肩と右鎖骨、右足の骨へのダメージが、宿業カルマとして顕現し雷光を不利にする!


 雷光の身体が押されるが、ファイアストームは感電中にも関わらずその距離を取る事を選択しなかった! ファイアストームはその姿勢を低くすると雷光の右足をすくい、その身を更に押し込む。あれは不当に忌避、そして侮蔑されし柔術の投げ技「朽木倒くちきだおし」!


 ファイアストームは身を浮かせた雷光の身体を更に押し込みながら前進……そして

「貰った!」

 激突! 彼の狙いは後方の祈り手!

「! ……しまった!」

 雷光がその狙いに気付くも、遅かった。


「オボボボボボバババ!!!」

 感電し合い掴み合う二人に激突した祈り手は断末魔の叫びと共に感電! 全身への感電のみならず、右目に刺さったスローイングナイフから伝う電流が彼女の脳味噌へと直に注がれる!


 死神は更なる追い打ちとばかりに、感電した敵対祈り手を下敷きにして、雷光と共に倒れ込む! 護衛警備兵は警棒を取り出すものの、総隊長の使用する雷光鎧らいこうがいの威力が災いして近づく事ができない!



 雷光が慌てて雷光鎧の使用を停止させるが、あまりにも遅すぎた。肉体的にあまりにもひ弱な祈り手の心肺は既に停止し、その生命はうしなわれてしまった――。



「あと三人……!」

 ファイアストームは全身から煙を立ち昇らせながらも地獄の処刑宣告のカウントを狂気の形相と共に呟く。そして事切れた敵対祈り手を下敷きに、ファイアストームは雷光のマウントを取り、マチェットを握ったままハンマーパウンドを振り落とした!


「ぐわあッッ!」

 頭部への衝撃と、痛み。鼻の毛細血管がブチブチと切れ、鼻が熱くなる。今はまだ被害軽微、しかしこのままではエーテルフィールドを割られ、雷光は死ぬ。


 雷光が刀を構えようとするがファイアストームの黒腕がそれを押しとどめる。そのまま内臓カスール砲でゼロ距離から右腕を吹き飛ばそうとするが、彼の義手の指先が小さく痙攣を起こした。

 展開しない。電撃による動作不良、機械類や文明の利器テクノロジーをよく利用するファイアストームにとって電撃能力者は正直相性の良い相手ではない。


 無茶をしたか。ファイアストームは一瞬内省しつつも刃を逆手に構え、メッタ刺しによるフェイタリティ・キルを狙おうとしているかのようだった。刃が振り下ろされる、雷光のエーテルフィールドが致命を阻むもYシャツの胸先が切れ、血が滲む。


 が、死神はそれ以上の追撃をしなかった。周囲の警備兵、スナイパー、雷光鎧などの要因によって自身が反撃を受ける可能性が高かった事と、左腕の不調によってだ。

 マチェットを背に戻しながら飛び離れると、左脚のショットガンを引き抜く。人差し指は動いた、射撃。装填されたエーテルスラッグ弾が向かって来たシールド警備兵をジェラルミンシールドごと撃ち抜き、殺す。


 もう一発を起き上がろうとしていた雷光に撃ち込む! ――銃声。雷光が刀で頭部への攻撃を防御しようとするが、それを判っていてなのか、スラッグ弾が左腕に命中した。


 ――非常に短く切り詰めたソードオフ・ショットガン特有の大きな射撃音と共に、鮮血が散った。



 エーテルフィールドによって破砕、貫通殺には至らなかったものの左腕は深刻な被害を受け、左腕は大きくえぐれ、それを支える二本の骨の内、橈骨とうこつは破断、一部消失。もう一方の尺骨しゃっこつも砕かれ、骨に金色に輝くスラッグ弾が突き刺さっていた。


「うおおおおおッ!!!」

 骨片と血肉が飛び散り、無残な姿となった腕の骨が露出し、雷光は雄叫びとも恐怖の悲鳴ともつかぬ声をあげた。


 ファイアストームは左のソードオフ・ショットガンにサイキック給弾を行いながら、右のソードオフを雷光に向けた。0.2秒後には、雷光は脳漿か内臓のどちらかをぶちまけてむごたらしく死ぬだろう。



 だが

「随分やってくれたね」

 ファイアストームが乱入者を撃とうとした。それよりも速く敵は側面より半身で入り込み、銃口を押しのける。スラッグ弾が空を切った。

 敵は後ろから死神の右手首と首を掴んだ。そして首を掴む左手に力を込め、川の流れのようななめらかな動きで炎の嵐を押し流す。そして右腕を首に差し込み、ラリアットを見舞うようにして腕を振りぬいた。入身投いりみなげ!


 ファイアストームは投げ飛ばされ受け身を取る。ファイアストームは右のソードオフ・ショットガンを向けるが、引き金を引くよりも早く敵は組み付き、ファイアストームの両手首をその超人的握力によってホールドしていた。


「これ以上はやらせないよ」

 喜々とした表情で襲い掛かるその男は、殺害目標にしてビーストヘッド・プロモーションのトップ。ハタ 和弘カズヒロその人だった。


 ファイアストームが抵抗したが、掴み手を切れなかった。ファイアストームは右の引き金を引く。飛んでいったスラッグ弾が途中でUターンするようにしてハタに向かったが、ハタは死神の身体を押し込み投げながら弾丸を回避。ハタは強引に突き飛ばし、人の尊厳を二つの世界に引き裂くかの如き暴力的な「天地投げ」を放つ!


 ファイアストームは再度投げ飛ばされステージ上から追い出される。ファイアストームはステージ下で受け身を取ると姿勢を回復し、ソードオフ・ショットガンを構えた。畑はステージ上で腕を組み堂々と立つ。




「……僕の真の名を言い忘れてたね」

 ハタの瞳が、彼の愛用のスーツと同じウグイス色に染まり輝く。そして彼は名乗った。



 ――突如、ホール内に空襲警報のサイレンが鳴り響いた。

 空中にはピラミッドの頂点に輝く暗黒の太陽と六芒星、それを囲む七つの星の描かれた紋章が浮かんだ。



 彼がその真の名を口にする瞬間、殺戮のホールは朱く染まって風景は蜃気楼のように揺らいだ。ホール中には少女たちの怨嗟の声がサイレンと共に響き、残響した。


 その場にいた超能力者サイキッカー超越者オーバーマン常人モータルでさえ、全ての者がその地獄の光景を目にし、サイレンのけたたましい音を押し返すほどの少女たちの怨嗟を聴いた。すべての者の魂を凍らせる恐ろしい声だった。



 一瞬、戦場が静まり返った。それはこの場にいる誰もが本能的に、ここに狂気の王が受肉し顕現けんげんした事を己が魂で理解したからなのかもしれない。




<<< 「我こそは」 >>>

 少女たちの悲鳴に酷似した鈍い声と、男の声が被さった。



<<< 「神の恩寵おんちょうを受けしサクラメントが一柱」 >>>




<<< 「聖餐せいさんの天使……ベルゼロス」 >>>







EPISODE「死神は処刑台に舞う ACT:3」へ続く。

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