妹と糸電話(140文字小説)

戸松有葉

妹と糸電話(140文字小説)

 小五の妹が自宅で糸電話を作っていた。紙コップとタコ糸のシンプルなもの。

 しかし友達は来ていないようだが……、まさか俺が相手させられるのか?

 恥ずかしいわ、無理言うな。

「あ、お兄ちゃん、ちょうどよかった。これ糸電話なんだけど、片方、アメリカまで持って行って」

 無理言うな。


(了)

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妹と糸電話(140文字小説) 戸松有葉 @anakamasyouta

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