in the Memories of Passengers

聴け、海の藻屑の声

　あいつら本当に来るんだろうな？

　ひたすら策を練ってきたつもりだが、ミスが無いかずっと不安だったんだぞ。

　この状況に到達できたのは奇跡みたいなものなんだからな。

　私の思惑通りではあるけど、お前たちが必死になったから、出来た事でもあるんだぞ。

　もうちょっと粘ってもらわないと、私も困るんだよ。

　私たちがぶつかり合うにしても、このまますれ違うにしても、ここで終わりじゃないってことは分かるだろ？

　私が壊れるか、世界が壊れるか。

　どっちに転んでも未来は有る

　そう信じて、私はここに立っているんだからな。

　不安が多いと、何か聞こえてきそうだ。

　私も歌って押し返してやるよ。

お前がイルカの様に泳げたら　何も考えずに

何も私たちを繋ぎ留めやしないのに

私たちは奴らを打ち倒せる　この先負けることなんて無い

私たちは英雄になれるんだ　一日だけでも

私たちは　何者でもない

そして、何者も私たちを助けない

私たちは、ただ倒れているだけなのかもしれない

それじゃだめだと思うけど　そうしていた方が安全かもしれない

一日を生き延びるためには

Heroes