これはすごい! と思いました。見せ場となるバトル描写はさることながら、そこにたくさんの工夫・趣向が凝らされていて、一戦一戦が読者を飽きさせません。
本当に武芸・武道を経験された方にしか分からない、しかしそれが分かりやすい形でバトルに反映されており、これだけでももうお腹いっぱいです。
しかし! 盛り上がるのはそれだけに非ず!
キャラクターたちの心情や信念、何故戦いに身を投じていくのか。それもまた大変魅力的です。
それもまた分かりやすく、絶妙なバランスで組み込まれており、『いい意味で』隙がありません。
文体も実に洗練されており、読みやすいことこの上なく、万人に通じる作品だと思います。
大変楽しませていただき、また、勉強までさせていただいて、この作品と著者様には感謝感謝です。
ただならぬ一作です。是非ご一読を!