食品保存容器、便利なんです。

「Heyケイト、そんな浮かない顔で本棚の前に突っ立って、どうしたんだい?」

「聞いてちょうだいマイケル、本棚がパンパンなのに今日こんなに補充品が入ってきたの。こんなに入り切らないわ!」

「ほんとだ、こりゃ大変だ。でもケイト、これさえあればたちまちたくさん本が入れられるようになるんだ」

「ワーオ、それは驚きだわ! どうするのか教えてちょうだい!」

「使い方は簡単だ。これをこうしてここに入れれば、ほら、こんなにピッタリ」

「ファンタスティックだわ! でもこんなに便利なら、とても高いんでしょう?」

「それがこんなに便利な食品保存容器、今だけなんとたった1ドル! 1ドルで手に入るんだ」

「ええっ、これがほんとに1ドル!? 信じられないわ!」

「どうだいケイト、補充に悩まされていた日々から解放されて、普段の仕事も楽しくなるだろう?」

「ええ本当だわ、快適すぎてダイエットが必要になりそうなくらいね!」



 ……なんていうやり取りが繰り広げられたとか、繰り広げられなかったとか。


 こんにちは。料理は不得意、コミナトケイです。


 タイトルの「食品保存容器」はなんのことなのか、想像がついておられる方はどれだけおられるのでしょうか? 

 広く浸透している呼称は登録商標なため、プラスチック製食品保存容器、という言い換えをしなくてはならなくてですね。

 

 まあ大人の事情というヤツですね!


 作ったおかずとかごはんとかの残りを密閉保存するための、フタ付きの小さくて便利なヤツ。タネも仕掛けもない、ごく普通に100均とかで市販されているものです。


 さて自炊をするにあたって必需品ともいえるタッp……ゲフフンこの容器ですが、実は本屋でもお役立ちアイテムに大変身するんですよね。本日は私の勤めていた書店で行われていた限られたスペースを最大限利用するための工夫についてお話しましょう。


 

 私の担当していたライトノベルの本棚には、本棚のキャパシティをもっと広げるために食品保存容器が使われていました。


 ではどのように使われていたのか?


 それほど難しい使い方はしていません。フタを外した状態で、その容器の中に文庫本を差し込んで、表紙を向けた状態で棚に収納するだけです。


 料理に使う容器が本屋さんの棚にせり出された状態で収納されているさまがなんだかちょっとおかしくて、最初こそ私の目にはシュールにも映ったものです。

 ですが、この、本棚に食品保存容器を使った収納法は付近の書店さんにも絶賛されたことがあったと聞きます。実はとても合理的なんですよ。

 以下、その私の店の特徴の1つであった食品保存容器活用法を解説しましょう。


 

 ご家庭に眠っている、ごく一般的な長方形の容器。これにですね、試しにお持ちの文庫本を、何冊か立てて入れてみてください。


 ほら、意外と(?)すっぽりと収まるでしょう?(笑)


 ものにもよると思うんですけど、私の書店にあった容器には、ライトノベルが7~9冊ほど収納できました。

 

 や、川上稔先生のシリーズは例外ですけどね(笑)



 ……ゴホン。先生すみません!



 この数冊収めた状態の容器を本棚に入れると、それだけで数冊分の省スペースになるのです。私の書店にはこの容器が10個近くストックされており、フルで使えばかなりの収納力となりました。


 これに人気シリーズを1巻から順に収めていきます。

 こうすることで、表紙を見せることができるので、実質的な面陳列のように目立たせる効果が期待できます。

 これは実際かなりの効果があったように思います。この容器で表紙見せをしている作品がうちのオススメですよ、といったアピールになっていたと思います。

 

 この手法を使って収納・表紙見せを行っていた具体的な作品を挙げると、『とある』シリーズや『SAO』『魔法科』、『はたらく魔王さま!』……など、電撃系が多いのですが、『東京レイヴンズ』『バカテス』『緋弾のアリア』など非電撃のベストセラーシリーズも中にはあったように記憶しております。


 お買い上げのお客様には棚から容器を引っ張り出していただくという少しの手間をお願いしてしまう形にはなりますが……私のいた店に来られる方というのはだいたい勝手知ったる常連さんが多かったですから、多くのお客様がごく普通にそこから本を取っておられましたね。

 

 また、この容器自体が仕切りのような形となりますから、多くの本棚にあるような作品別ないし作者別の仕切り板の節約にも寄与することになりました。いや、一応出版社別のようなざっくりしたものはありましたが……あんまりベタベタ仕切りがあってもかえってジャマになってしまいますからね。


 棚の本がごっそり売れてしまい空きが目立つようになってしまうと本が倒れてきちゃいますから、その隙間に挟んで中に何冊か入れておくことで、それを防止しつつ売り場が寂しくならないようにうまく誤魔化すという使い方もできます。


 

 ……というように、非常に便利に使うことができた食品保存容器ではありますが気をつけないといけない面もありました。


 あまり高いところに設置してしまったら誤って落下した場合お客様のケガのもとになってしまうため、棚の上段に使うことはできません。

 また、いちばん下の段に設置する時も、その棚の下部に広がる平積みされた本たちを邪魔しないよう注意を払わなくてはいけません。

 あまりキツく棚に収めすぎると、取り出す時に容器と接触している本が痛むという危険性も、どうしてもあります。今思い返せば、その保護のために立ち読み防止透明カバーをかけていたという面もあるのでしょうけれど。


 

 というわけで、今回は私の勤めていた書店で行われていた本棚の工夫についてお送りしました。

 大変お安くできるので、中小の書店さんにオススメできるかも? 現役書店員さんの読者さんがおられましたら、参考までに。


 ただ、棚にある程度奥行きがないと容器が落下しやすいため、この方法を取ることができない、あるいは調整がいる場合もあるでしょうから、お試しになる際にはくれぐれも細心の注意を。



 それでは例によって消されない限りは……と締めようというところで、ひとつ告知です。といっても大したことではないのですけれど……


 ツイッターの告知からアクセスしてくださる方も中にはいらっしゃると思うのですが、今後はハッシュタグと呼ばれる機能を利用していこうと思っています。

 このハッシュタグと呼ばれるものをクリックすると、この言葉のついたツイートを抽出して表示することができるのです。大変に便利なので使わなければ損だなと。



 #ラノ担 #ラノたん


 

 というタグを考えましたので、感想などをつぶやかれる際にお手数ですが付け加えていただけると、主に私が喜びます。どうか使ってやってください。


 それでは、このタグが関係のないつぶやきで埋まったりといった感じで、ネットのおもちゃにならない限りは、またお会いしましょう……! 

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