広大な電子網でさえずる青い鳥

 また間隔が開いてしまいすみません。

 今回の更新は以前の職場でやっておけばよかったことについて書く番外編。SNSの利用についてです。



 2000年代の後半からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と呼ばれる新しいコミュニケーションのツールが爆発的に普及しました。

 Twitter(以下ツイッター)やfacebook、Instagram……skypeやLINEなんかもそうでしょう。

 もはやそれなしの日常が考えられないほどにネットワークに接続した生活形態が多くの人々に定着したのではないかと思います。

 

 それにともない、多くの企業がSNSを通じたプロモーション活動に力を入れるようになりました。

 そんな中SNS、特にツイッターによる企業プロモーションの流れを決定的に変えたのは間違いなく某公共放送局の公式アカウントさんでしょう。

 ともすればお堅いイメージで捉えられがちだったそれまでのイメージを覆す「ユルさ」で好評を博したことが契機となり、某体脂肪計メーカーさんや、某大手電機機器メーカーさんなど多くの企業さんが追随していくこととなります。

 最近顔文字を多用するようになった「カクヨム」運営さんのツイッター公式アカウントもその延長線であることでしょう₍₍ ◝('ω'◝) ⁾⁾ ₍₍ (◟'ω')◟ ⁾⁾



 書店さんでも大小さまざまなところがアカウントを所有し、新刊情報や陳列などの写真をアップしたりしてアピールなさっているところも多かったりします。

 中には作家さんにフォローされている書店さんもあり、新刊拡販へのお礼など、SNSを通じたやり取りなんかも見受けられます。

 またかつての私と同じようにライトノベルをご担当されている方などもけっこうSNSをご利用なさっているようです。


 そんな状況もありまして、私もSNSのアカウントを開設して書店のアピールをしようと思い立ったこともあります。

 

 しかし、このあたりがほかのところでも多く見られる意志の弱さを見事に表しているといいますか、強く言い出せませんでした。

 勝手にその書店を代表するようなマネをするわけにもいかず、結局はそのまま最後までアカウント開設には至りませんでした。


 一応私のいた書店にも、昔在籍していたベテランの方が専用ソフトで作られたと思われる公式サイトがあったのですけれど、その方が辞められたことに伴いサイトの更新も滞ってしまってた※ように記憶しています。

 なので私自身も当時そこまでネットを利用した拡販と言うところにそれほどこだわりを持っていなかったというのが正直なところです。

※現在はサイトも閉鎖されています


 完全に後の祭りですけれど、もう少しネットの力を利用してもよかったのではないかなという思いを抱かずにはいられません。 

 このカクヨムという投稿サイトにコミットし、少しでも私の作品を読んでいただこうと思ったときに「SNSを使った宣伝」を実際にしてみて強く感じました。

 


 うまく拡散できたら強力な武器になり得る。


 

 残念ながら私にはまだまだそんな力はありませんが、バズる(=情報が一気に拡散されることを指す俗言)ことができたら圧倒的な知名度アップが狙える、という事例を何度か目にしました。

 

 この情報拡散力を当時使うことができなかったのは大きな失策だったなと。

 もし本気でやるのだったら許可をもらってWEB広報全体もおこなっていくべきだったかもしれません。

 

 実際に並んでる棚の様子などをアップしたりするのは電子上のみの媒体ではマネできませんし、大きなアピールになります。ガンガンすべきでしょう。

 私が書店員だった頃は、そういう売り場の様子を写真で撮影して外部に見せるなんて恥ずかしくて、出版社さんが時々主催する陳列コンテストみたいなのにもなかなか参加できなかったですけれど(笑)

 

 確か他社さんの企画で恐縮ですが『ダンまち』でそういう書店さん向けコンクールみたいなのがあったような記憶があるんですけれど、そういえばアレどうなったんでしょうね(笑)

 いやカドカワさんの場でそんなん言われても知らんよって言われるでしょうけれど(笑)


 

 ……ゴホン。また話が逸れてしまいましたが……

 現在書店員さんをなさってる方がいらっしゃったら、SNSによる拡散、どうか一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

 ただし、一見便利に思えるSNSですが、利用には注意点もあるかと思います。

 ある書店の従業員さんが、自らの作成したアカウントでさも公式のように勝手に宣伝行為をしていたことが問題となり「炎上」。該当アカウントの削除と公式アカウントさんの謝罪にまで発展、といった事例がありました。

 

 炎上というのは怖いもので、日常的にネットに慣れ親しんでいる方でも正しい対処は難しいものです。


 書店員さんというのは多くの方が長く勤務しがちですから問題になりづらいですが、特定の書店員さんに任せすぎず、書店さんがきちんと管理権限を持ち、従業員みなさんのコンセンサスを得た上で利用なさるとよいでしょう。




 また、書店さん公式アカウントをフォローし、見る側にも利点はあります。

 書店さんの公式アカウントは、大きな系列書店さんだと各店舗ごとにひとつ独自に持っていることも珍しくありません。また一部の地方の小さな書店さんもけっこう宣伝に力を入れていらっしゃいます。


 試しにお近くの書店さんが公式サイトないし公式ツイッターのアカウントをお持ちでないか探してみてはいかがでしょうか?

 

 人気作の入荷情報や、現在の在庫状況をお知らせしているところもあり、たとえば「○○入荷しました! 在庫まだあります!」といったようなお知らせをしてくださっている場合もあります。それを見ればいちいちほかの書店さんをはしごして探す必要もありませんよね。

 

 とかく書店さんというのは電子書籍やAmazonさんをはじめとした通販サイトなんかと比較されてアナログなイメージを持たれがちですが、書店さんの発信するデジタルなんだけども「生」な情報に、一度触れてみるのもよいと思います。

 


 というわけで今回はここまでとしましょう\\\└('ω')┘////

 それでは顔文字使わないでと( ´⊙︵⊙`⊂彡☆))︵⊙` ) パーンされない限り、またお会いしましょう……0:;(:3 ):;〜 :;('、3_ヽ):;_ビクンビクン

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