圧倒的スピンアウト、物量戦です!(後編)
こんばんは。時間がすっかり遅くなってすみません。
それもこれも書き溜めとかせずに全部その日その日で書いてるのが悪いんですよね、すみません(笑)
……いや、本当にすみません。
前回から引き続き2015年冬アニメの代表を飾る『艦これ』のメディアミックス、ライトノベルの展開を見ていくっぽい!
旧日本軍の艦船を女の子に擬人化した『艦隊これくしょん -艦これ-』。
メディアミックスとして過去最大規模と思われるほど、そのスピンアウトのタイトル数自体とても多いということは前に触れました。
世界水準軽く超え(略
そんなわけで1月、アニメ放送開始。
それにともない、小型書店ながらババンと大々的に棚をたくさん使って、平積みもどっさりと用意して。
コミック・ライトノベル艦隊、満を持して書店販売決戦を迎えます!
ライトノベルで特に売れていたのは、『ガールズ&パンツァー』の「学園艦」の元ともなった空母
『艦これ』上でも、ミリタリーマニアの間でも人気の高い艦が主役。
かつ作者が元々『架空戦記』もので知られ、自身も『艦これ』のヘビーユーザーでもある内田弘樹氏だったことも大きかったのだろうと思われます。
なお私は瑞鶴の姉である
『艦これ』最初のノベライズ作品『陽炎、
小型書店ですから、予約でもない限り滅多に限定版のようなバージョン違いは取らなかったのですが、これだけは例外で『特装版』も取っていました。
なおこちらの作者は『まぶらほ』『けんぷファー』などで知られる都築俊彦氏。
ラブコメのイメージが強い作者さんですがそもそもはミリタリーマニアらしく、時にシリアスに進む展開に驚かれた読者さんも多かったとか。
陽炎という、ほかの艦これスピンアウトでは積極的に掘り起こされているわけではない艦をあえて主役に据えたこと、登場するのはとりわけ幼い「
あとは放映中に刊行が開始された『瑞の海、鳳の空』(角川スニーカー文庫)。
人気
これまでの『艦これ』は一部アンソロジー収録作以外では「恋愛」要素をあまり前面に押し出していなかったので、新鮮だと捉えられたのかもしれませんね。
玉子焼き食べりゅうぅぅぅぅぅぅ!
はッ!?
……失礼しました。つい発作が。
ただ、『艦これ』の場合、アンソロジーにライトノベルなど、膨大な関連商品があったことが、かえって新規のアニメ視聴者さんに「どれから読んでいいかわからないよぉ……」といった混乱を生んでしまったような気がします。
畏れ多くもいち書店員、なおかつブラウザゲームプレイヤー兼アニメ完走組の視聴者として商品展開についてこれがあったらなあと思えたのは……
アニメストーリーベースのコミカライズないしノベライズ
そういえばなかったなあと。
どの関連コミカイライズ・ノベライズもアニメ本編とは別のお話でした。
『艦これ』はストーリーや設定をユーザーの想像に委ねることで発展していったコンテンツでありましたが、アニメ化の時はそれが裏目に出たような気がしています。
どのような形であれきちんとした『公式』の柱が事前にあればユーザーどうしでアニメ艦これの世界観が統一されて、ああだこうだ意見が割れることも抑え切れたのじゃないかなあ、と個人的には思ったり。
じゃなかったらもういっそ、公式4コマ『吹雪、がんばります!』的な――シリアスな場面一切なしで、かわいい女の子がワイワイしゃべるだけのアニメでよかったんじゃないかと。
とはいえ、それまで一切『艦これ』を触ったこともなかったフォロワーさんの1人の話なのですが、純粋にアニメだけの評価で「なんだ。いいアニメじゃん」と後にVita版の『艦これ改』も購入するまでになった実例がありますし。
アニメ化は決して無駄じゃなかったとは言えるかと思います。
おそらく現在稼働中のアーケード人気の布石にはなってるでしょうしね。
友人が5時間待ったとか言ってくるので、おおぉ凄まじい……と思いながら聞いたりしています。
私の好きな翔鶴も羽黒も榛名も全員出てくれましたしね……!
ここ重要。
時雨もしゃべってくれれば言うことなかったんですが……それは劇場版でのお楽しみということになるのでしょうかね。
なんだかんだで映画も期待しております。
おっと。つい語りすぎてしまいましたね。
すっかりライトノベルと関係ない話が大部分になって申し訳ありませんが……
結論といたしましては、『艦これ』アニメ化にともなう商品展開は不完全燃焼感が強く残るものとなってしまいました。
次は2015年冬シーズンのアニメ化原作ライトノベルについてお話させていただこうと思います。
次はいよいよお待ちかね、あの作品の登場です。
それでは、今度こそ冗談抜きでカドカワさんから怒られないかどうかハラハラしておりますが、何事もなければ……というか今GW中だから何もないのか。
では束の間の安息となるかもしれませんが、またお会いしましょう。
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