在庫管理、まさかの……

 こんにちは。

 昨日は更新できず申し訳ありませんでした。

 

 さて。文庫担当となって、開店前に運ばれてきた商品入りの段ボールを開けるようになって大変だったことについてご説明いたしましょう。


 段ボールには納品書が入っており、中に入っている本の内容と冊数が書いてあるのですが、実際の冊数と合っているかどうか、全部確認してから出さなければなりませんでした。

 1店目の時は数が多かったということもありいちいち確認もしていなかったので、「え、なんで?」という思いも正直ありました。

 準備から開店までの1時間にできるだけ出しておきたい。でも1冊ずつちゃんと確認してから出さなければならない。これがなかなか骨の折れる作業だったのです。


 しかしこの作業、ほかのところでしたらともかく、2店目の小型書店には絶対必要な作業でした。


 なぜなら――


 

 在庫をデータで確認できなかった(!)


 ……からです。

 

 おいおいレジ打ったらデータいくじゃんそれで確認できないのかよ、というツッコみもおありでしょう。確かに「どれだけ売れたか」はあとで確かめられるのですが、「現時点の在庫数」を確認できるシステムはなかったのです。

 なので、納品される本の冊数を必ず最初に確認して、在庫数をきちんと把握しておく必要があったのです。


 それで困ることは、お客さんに「○○っていう本はありますか?」と尋ねられた時の対応。

 事前に配本予定として取次さんからいただいたデータを移したExcelファイルがありましたので、入荷したかしてないかはわかるのですが……

 

 入荷していた場合、本当に今もそれがあるかどうか、実際に売り場を見に行かなきゃわからない!

 ……売れ行きが自動的に反映されるシステムがあればいいのですが、なかったのですよね。

 

 前の店では取次さんのサイトで検索したら自動的に納品量と現在庫がすぐに出てきたので調べやすかったのですが……



 残念ながらうちにはそんなハイテク実装されていなかった!!!!

 文明の利器の恩恵が足りない!



 小型書店でもそのシステムが使えるところもあるところもあると思うんですが、うちはそうでなかったので……

 そういうネットワークインフラを整えるだけでも凄まじいコストでしょうからね。泣き言を漏らしても仕方ないというものでしょう。

 ツイッターや、ここカクヨムなんかを見てるとついそのあたりのコスト感覚を忘れてしまいますけれど……


 

 というわけで、お客さんに商品を聞かれたら売り場まで行って事細かにあるかどうかを確認しなければなりませんでした。

 


 本題はここからなのですが……現在庫のデータが出てこないということはどうやって現在庫を把握していたのか、というお話です。

 

 そりゃあおめぇ……もちろん……



      手      作     業 


 

 実際に売り場を見て目視での確認ですよ。

 そして売れた数の確認には、本の真ん中に挟まっているカラフルな短冊――スリップを使います。

 それをひとつひとつ仕分けして、Excelファイルに打ち込むのです。

 手動データベースです! たいへん!


 文庫の項目別売り上げは、2週間ごとと前日1日のデータを取次さんのサイトで確認できたんでしたっけかね。

 でもそれも売り上げ上位しか確認できなかったので、すべての在庫と売り上げを把握するには非常に不十分なものでした。

 なので結局は、ほかの書店がする必要はない、手動でのデータ入力という一手間が必要となったわけです。

 

 小型書店ですから売り場面積自体そんなに広くはありませんし、悲しいかな入荷自体そこまで多くありません。

 まだギリギリ手作業で確認できる分量だったので、それでもなんとか回っていたという感じでしたね。


 毎日のようにしっかり在庫を目で見ていたので、ヘンな話ですけど中~大規模の書店さんよりきちんと把握していたかもしれませんね(笑)

 前任者さんの管理がよかったこともあり、私の担当中に在庫が狂ったりしたことは1回もなかったので、おそらく万引きもされてなかったはず。

 


 まあ今となってはそれも含めてとても楽しかったですけどね!

 売り上げが細かくわかったことで自分の成果がハッキリして、かえってモチベーションの維持につながったというもの。

 手間をかけるということも、悪くはありません。

 実は今も、その売り上げデータをプリントアウトしファイルにまとめたものが自宅にあります。担当した期間は短かったですが、なんというか、いい記念になっていますね。



 ……おっと。

 もうちょっと書きたかったですけどそろそろ時間です。

 かなり急いで書いたのでいつもよりまとまりがないと思います。すみません。

 それでは例によって怒られて打ち切りにならなければ次回お会いしましょう。

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