Part9 死ぬ前に見る夢
死ぬ前に見る夢があるらしい。
ボクは一度寝たら、朝まで一度も目を覚まさない、かなりの”睡眠優良児”であり、ほとんど夢も覚えていない。
こんなボクであるから、人から面白い夢の話なんかを聞くと、羨ましいなんて思ったりもしてしまう。
そして死ぬ前に見る夢だけど、それはどうやら「既に他界した親類や友人の夢」ということだ。
そんな夢だと、「ああ、そろそろお迎えが……」みたいな話になりがちだけど、そうした夢というのは特に強い安らぎをもたらしてくれるという。
それらは「生きている親類や友人の夢」よりも遥かに大きな安らぎということだ。
なかなか興味深い話ですが、あいにくボクは夢を覚えていない。
だからもしかしたらボクは、他界してしまった友人たちには一度も会うことができないのかもしれない。
それは悲しいではないか。
夢でも会えるなら、ボクはそれを愛してやまない。
私、あれやこれやが不満です。 古びた町の本屋さん @yuhamakawa
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