Part8 「幽霊やお化けが怖くなくなってしまった」という恐怖。

 「幽霊」とか「お化け」とか、そういった類のものが本当に怖かった。


 いや、過去形にする程、今ボクがそれらを克服出来ているかと言われると、そんなことはない。(その証拠に今でもホラー映画は敬遠しています。見てしまうとお風呂に入るのが怖くなってしまうから……)


 だからまあ、今でも怖いのは怖いのだけど、しかしなら、昔の怖さはもうそれはそれは尋常なものではなかったのです。


 子供の時の話。


 今でも鮮明に覚えているのですが、


 子供の時、週二で学習塾に通っていました。小学生の低学年の頃です。


 家から5分程歩けば着いてしまうくらい近い場所だったのだけど、その距離がとにかく怖かった。


 確かその当時は口裂け女が流行っていて、その距離の間に一つの角があって、そこを曲がる度にいっつも「絶対にいる!」なんて思っていて、もう小学校低学年が出来る限り最大のダッシュでそこを駆け抜けていたように思う。


 時間は夜の7時くらいで、これもまた全く遅い時間ではないのだけど、一応夏でも暗くはなるような時間。


 結論としては、そこに口裂け女がいたことはなかったし、生まれてから26年経ちますけど、今まで一度もお化けなんて見たことなんてありません。


 そう、ボクには霊感がないようなのです。


 まあそれは昔話として、「あれ?どうしてだろう?」と思った瞬間が、大人になってからありました。


 「あれ?どうしてボクは急にお化けが怖くなくなってしまったのだろう?」と。


 これは大変な危機でして、


 というのも、(とりあえず)幽霊とかお化けというものは、基本的にボクは信じていません。(もちろん存在がないとは言いませんが、それはある限られて人だけが見える、または、交信できるものだと思っています。)

 なので、幽霊とはある意味想像上のものだと思っているのです。


 そして幽霊が怖くなくなってしまったというのはつまり、


 ”ボク自身の想像力がなくなってしまった”ということになるのです。


 想像力の欠如です!!大問題!!!


 子供の時は、あんなにも怖かった(想像力があった!)のに、大人になってからは(少し)怖くなくなった(想像力がなくなった!)と思うと、とても悲しいもんです。なんとも……。


 ということを書こうと始めに思って書き始めたのですが、なんだか随分と久しぶりにお化けなんてことを考えていたら、今ボクはとても怖くなってきている訳です。


 とにかく今とても後悔しているのは、こんなものを深夜一時に書いてはいけなかったのではないか……、ということだけなのです。

 ※これを書いている今、深夜二時前です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る