~プロローグ2~

はぁはぁはぁはぁはぁはぁ……


「唯!遅いよー!」

「ごめんミカ」


私の親友麻木ミカは成績優秀でよく“戦争”でも活躍している。


「ただいまより、第561回華岡学園戦争を始めます。」


私の学校では50年前から戦争と言う行事があり、これは簡単に言っちゃえば生徒会から振り分けられるお金の取り分を決めるってだけなんだけど…

うちの学校の目玉にもなってる。


と言うのも、普通生徒会から支給されるお金って言うのは年に一回決められて振り分けられるんだけど、うちの学校は毎月決めるようになってるから、金額が多い月と少なくなる月が出てくる。

もちろんそんなことは無いようにしてるし、そうならないように生徒会と各部長&キャプテンで頑張ってたんだけど、それでも納得できない部活が謀反を起こした…らしい。

ぶっちゃけ私はどうでも良かったんだけど、そうも言ってられない事態に


「……はぁ。」

「唯。

あんまりため息つくと幸せ逃げるよ?」


…そうだった。

今、私の目の前にいる女は私の敵なんだった。


「ミカ、私負けないから。」

「ふふっ。

その意気だよ!」


そう言うとミカはにっこり笑った。

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文芸部の戦い 橘ふみ @humitathibana

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