ブスな私が恋をしました!

ミモザ

第1話 こんにちは

 私、紺野由美は、幼稚園からずっと女子校に通っているお嬢様系(?)女子。そんな私は、小3の頃から早慶上理に行くことに憧れ、進学校に行こうと入試勉強を頑張った。努力が報われたのか、それとも、神様が舞い降りたのか?どちらかは分からないが、念願の進学校『私立三神学園中学校・高等学校』の中学校に入学することに決まった。入学が決まった時は嬉しかったが、入学式が近づくにつれ不安が生まれ、なんとも言えない感情で、入学式当日を迎えた。

 

@三神学園

 「ただいまより、平成××年度三神学園中学校の入学式を挙行します。・・・・・・・」

教頭らしき人がマイクを通してこちらに話しかけている。こういう式典に限って長く、そして面倒くさいことを最初から知ってか、右隣に座っている男子は、ピシッとした姿勢で寝ていた。後ろの方に座っている在校生たちは、少しざわついていて、早くもみんな飽きているようだった。しかし、校長先生が壇上に上がった瞬間、ざわついていた生徒たち一瞬にして静かになった。それを見て、校長先生はにっこりしてから、ゆっくりと話し始めた。

「えー、新入生の皆さんご入学おめでとう。私は校長の茅吹です。・・・・・・・・」



@教室

 私は、担任の先生に連れられ、生徒の波に飲まれるかのように教室に入った。席に座ると、後ろの方から「初めまして」と言う声が聞こえた。

「初めまして、私は川村唯。あなたは?」

明るい声で、私に声を掛けてきた女の子は笑顔だった。

「私は紺野由美。好きなものはオムライスとジャニーズ。よろしくね。」

「由美ちゃんもジャニーズ好きなんだ。良かった~。私もジャニーズ好きなんだけど、ジャニ友が出来るか不安だったんだよ~。よろしくね、由美ちゃん。」

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