第三章
第三章(1)
帰宅して夕飯を食べた後、僕は二件電話することにした。まず一件目は生徒会長だ。
「もしもし堤です。今お時間大丈夫ですか?」
『うん。いいよ。どうしたの?』
「八坂さんの件でお話があります。津島さんには一切気づかれたくないので電話にしました」
生徒会室で会う約束をするために電話をかけたことはある。その時『会う約束くらいならメールでいいよ』って言ってくれたが今回はそういうわけにもいかない。直接生徒会室に行くところを津島さんに見られたら、八坂さんとの約束を破ってしまう恐れがある。
『どうぞ。私にできることがあるなら何でも言って』
「ありがとうございます。まず報告からいきます。今日の部活の後、八坂さんと話した時、あの子、演劇部でのラップ音は、自分が幽霊を呼んでわざと心霊現象を起こしたと主張しました」
僕がそう主張させてしまったような気がするが、そこまで説明する必要はないだろう。
『でも、その線は薄いって高瀬さんが……』
「でもゼロとは言っていませんでしたし、問題はそこではありません」
八坂さんにとって主張できる余地があるというだけの話だ。演劇部での件がトリックである可能性が高いことに変わりはない。
「勿論、僕と高瀬さん――高瀬さんの名前は伏せていますけど、心霊現象のプロだとは話しました――二人の見解では、それはトリックだと反論すると、八坂さんは自分が霊能者であることを証明するために再びラップ音を発生させると言ってきました。そして今度はその証明を確実なものにするために時間と場所をこちらが指定することになりました。僕はその場所を生徒会室にしようと考えています。提供していただけませんか」
『分かったわ。日時は……そうね、月曜日の部活後はどうかな?』
返答があまりにも早かったので、反応が遅れてしまった。
「そうですね。高瀬さんに確認をとって、それでいいと言われたらいいんですが、そんなに簡単に決めていいんですか?」
『堤君……。忘れているのかもしれないけど、私は生徒会長として演劇部で起こったラップ音事件を解決しようとしているの。それで君と高瀬さんに協力を依頼したの。それなのに、私が生徒会室を貸すくらいの協力を渋っていたら、生徒会長としての面目丸潰れでしょ』
「そうですか……」
すっかり忘れていた。悪い噂によって学校の秩序が乱れるかもしれないのだ。それはとてもささいなことかもしれないが、それでも会長はその障害を排除しようとしているのだろう。しかし僕は、この一連の事件を解決することは、津島さんを助けることに繋がるとしか考えていなかった。僕がこの事件に関わる理由はそれ以外にない。
『堤君、もしかして津島さんのことばかり考えているの?』
的中している。しかし僕は何か勘付かれるようなことを口から漏らしただろうか。会長は昨日事件を知ったばかりだ。ならばどうして僕の心情を言い当てたのだろうか。
『どうしてって思っているでしょ。そんなの見ればわかるよ。津島さんは八坂さんのことで思い悩んでいるのははっきりしていたし、だったら津島さんのことが好きな堤君は彼女を救おうとするでしょ。どうせ学校の風紀とかは興味ないでしょ、堤君は』
「その通りです」
そう言えば、僕が津島さんと高瀬さんのことを異性として好いていることは、幽霊になった姉さんによって会長にも知らされていたのだった。
そこで会長は一気に声のトーンを下げた。
『でもね堤君……。王子様になりたいっていう堤君のことはすごく応援してあげたいんだけど……それで周りが見えなくなっては駄目よ』
これは助言ではない。間違いなく警告だ。僕は津島さんのことで頭がいっぱいになって視野を狭くしている。会長はそう分析している。会長は人を見る目が優れている。姉さんの本質を自力で見抜いたくらいだ。だからこの人の警告を無視することなんてできない。
「はい。肝に銘じます」
『はい。よろしい』
そして、会長の声色が急激に明るくなった。
『ところで堤君って、津島さんと高瀬さんのどっちが好きなの? 今は津島さんを助けようとしているから、彼女の方が一歩リードって感じかな? でも昨日の高瀬さんのかっこよさを考えたら分からないなぁ』
八坂さんもそうだったが、女の子って恋愛の話が好きなのだろうか。
「まだ決められません。甲乙つけがたいです。といっても二人が僕のことを好きになっているわけじゃありませんから、こんな品定めをするような言い方は変ですけど」
やはりあの二人のどちらかを選ぶような権利を得るには、ちゃんとした王子様にならなければならないと思う。
『でも、二人とも堤君のこと気に入ってそうよ。これからの頑張り次第かな』
「そうですか……。でも、僕のことを好きになってくれるきっかけがないと思うんです。二人は僕に新しい生き方を教えてくれて、それで僕は二人のことを好きになったんですけど、僕は二人にそういうことをしてあげられない。それどころか、まだ僕は二人に導いてもらっている立場だと思います」
そんな人間が王子様となるに相応しいわけがない。ただし会長はさっき、これからの頑張り次第と言ってくれた。高瀬さんと津島さんのどちらかに好きになってもらえる希望があるのならば、頑張らないわけがない。
『堤君、一つ言っていい』
「はい」さっきは誉めてくれた会長だが、その口調には険を感じる。
『君、すごく馬鹿』
会長がそう言うのだから、僕は相当頭の悪いことを言ったようだ。また他の人と認識がズレてしまっている。しかしそれが何なのかが見当がつかない。
『ああもう。どうして君はそうなのよ』
僕の間違いが何なのかを問いかけようとしたが、間髪入れずに会長が続けた。
『でも口で言うよりかは実感してもらうべきね。いいわ。堤君、日曜日は空いている?』
「はい。空いています」
『その日、デートをしましょう』
「はい……は?」
勢いで返事をしてから、会長の言っていることが意味不明だということに気づいた。僕は会長のことが異性として好きなわけではない。会長も僕のことを異性として意識していないだろう。会長の頭の中で何が起こって、デートなんていう結論に至ったのだろうか。
「僕と会長で、ですか?」
『私も行くけど、津島さんと高瀬さんも呼ぶわ。早速連絡するから』
それなら納得できると一瞬思って、やはり意味不明であることに気づいた。どうして会長がわざわざそんなことをするのだろうか。それに、男一人女三人となるともうデートとは呼べないのではないだろうか。
「ちょっと待ってください。どうしてそんな話になるんですか?」
『何よ。大好きな津島さんと高瀬さんが一緒なのに、デートしたくないって言うの?』
「それはしたいですけど……」
『じゃあ、二人に訊いてみるね』
「はい。お願いします」
あの二人と共に遊びに行きたいのは確かだし、会長には何か考えがあるようなので、このまま流れに乗っておこう。
『集合時間と場所は追ってメールで伝えるね。あっ、そうだ。折角だし、八坂さんのことだけど、高瀬さんには私から言っておく?』
「それはいいです。高瀬さんと話したいことがあるし、自分で伝えます」
『分かったわ。高瀬さんから返事を聞いたらメールして。おやすみ』
「はい。おやすみなさい」
とりあえず会長と話はつけた。一旦トイレで用を足してから、今度は高瀬さんに電話をかける。三コールも待たずに電話が通じた。
『もしもし堤君。日曜日のこと? それなら大丈夫だよ』
既に会長は高瀬さんにメールを送っていたようだ。
『それにしても会長が遊びに誘ってくれるなんてどうしたんだろうね?』
それは僕が訊きたい。本当に何なのだろうか。
「そうだね。でも電話したのはそのことじゃない。八坂さんのことで話がある。時間は大丈夫?」
『それはいいけど、明日じゃダメなの? 会長と津島さんがいた方が……』
「会長とはさっき電話で話した。わざわざ電話なのは、津島さんには知られたくないからだ」
さっきと同じ説明をしなければならないが、面倒だとは言っていられない。
「先に言っておくけど、心霊現象のプロが味方についていることは八坂さんに話した。けど高瀬さんの名前は伏せてある」
『別に、あたしは素人じゃなくてプロなんだから、さすがにあちこちに言い触らされるのは嫌だけど、必要だったら普通に名前出していいよ』
「それ本当に大丈夫? イギリスの感覚がそのまま日本に通用しないのは分かっているでしょ」
『大丈夫。イギリスでは結構言い触らしてたから。それで大丈夫だったから、私が大人しくしていたら日本でも大丈夫だよ』
もう心配する気が失せた。さっさと本題に入ろう。
「それで八坂さんのことだけど、今日部活の後、僕に、演劇部のラップ音は自分の意思で幽霊を呼んで引き起こしたって言ってきた。だから……」
『みなまで言わなくても分かるよ。霊能力があることを証明するために交霊会するんでしょ』
さすがはプロだ。八坂さんのような人間を飽きる程相手にしてきたのだろう。
『けど、どうして津島さんには秘密なの? 八坂さんと因縁があるんでしょ』
「八坂さんがそう希望したんだ。津島さんには心霊現象を信じてほしいけど、見せたくはないのかな」
『何それ……変な……こほん。こほん』
そこで大きな咳が聞こえてきた。喉に何か詰まったのだろうか。
『ごめん。それで、もちろん場所と時間はこっちが指定するんだよね』
「うん。そのことに関してはさっき会長と話して決めた。月曜日の部活が終わってから生徒会室で。高瀬さんその日に予定があったりする?」
『ないよ。それにしても生徒会室っていうのはすごくいいね。お互いにとって最適だよ。ただ、事前に相談してほしかったかな』
そう言われてみればそうだ。場所の確保よりも、その道のプロである高瀬さんに意見を伺うことを優先するべきだったかもしれない。とはいえこれは小さい問題だったようだ。
「ごめん。次からは気をつける。それで、時間なんだけど、高瀬さんは七時前に来てくれればいい。悪いけどそれまで適当に時間を潰して」
『了解だよ』
「それと、高瀬さんを呼ぶことは、八坂さんが自ら望んだことだ。それだけ自信があるんだろう。だから油断しないで」
『任せて。完膚なきまでに叩きのめすから』
高瀬さんが頼もし過ぎたので、心の中で八坂さんに合掌した。
「そう……。それで中島さんの件はどうなったの?」
今日高瀬さんは中島さんとの接触を試みていた。まず昼休みは中島さんが席を外していたらしい。放課後に出直したようだが、その後のことはまだ聞いていない。
『中島さんとちゃんと会って話して、明日の放課後に中島さんの家へ行くことになったよ』
「僕も行きたいところだけど、土曜日だから部活だ」
『ちょうどいいよ。堤君はむしろ来ないでほしいから』
来てほしかった、と言ってくれるのを期待していたので、少し残念な気持ちになった。
「それはどうして?」
『堤君。自分が心理霊媒だってことを忘れたの? しかもあたしと違って素人なんだよ。中島さんの家に霊がいるとしたら、その霊は結構危ないと思う。十五分間ラップ音を発生させ続けるくらいだからね。そんな所に堤君がのこのこやって来て、憑依されたらどうするの。特に君は昼間でも能力が発動するんだよ。だから安全が確保されるまでは堤君は連れて行けません』
「その言い方だと、中島さんの家に行くのは明日だけじゃないみたいだけど」
『まあそうだね。明日は様子見だけど、もし霊がいたら招霊をすることになるからね。今の中島さんの家に被害がないからといって放置してたら霊がかわいそうだよ。それに中島さんの家に遊びに行けなくて困る人だっているでしょ。だったら何とかしなきゃ』
「どうして……?」
高瀬さんもそうだ。八坂さんと話したことはないはずだ。中島さんの家にいる霊なんて見たことすらないはずだ。彼女達だけではない。僕や春日麻美さんだって同じだ。
「どうして八坂さんや中島さんの家の幽霊を助けようとするの? 見返りなんて求めてなさそうだし。そんなことしても高瀬さんのためにならないでしょ」
通話を切られる覚悟で僕は訊いた。対する高瀬さんは朗らかな声で答えてくれた。
『あたしにしかできないからかな……』
そして高瀬さんは慌てたような口ぶりで付け足す。
『言っておくけど、あたしは津島さんのような、困っている人はみんな助けようとする無茶な子じゃないからね。《幻の呪い姫》のことだって、春日照美さんの方はあまり介入しようとしてなかったでしょ』
確かに、高瀬さんはそういう線引きはしていた。
『でも、霊や心霊現象で困っている人を助けられるのは、この近くではあたし一人だけだと思うの。心霊科学をちゃんと学んだ霊媒なんて、特に日本なんかじゃ稀なはずだよ。今は学校の人しか手助けできないけど、いつかいろんなところで役に立てたら素敵だと思う』
そこまで言うと、高瀬さんは照れ臭そうに笑った。
『って、かっこつけすぎたかな……。こう言う話はまた今度にしよ。とにかく中島さんのことはあたしに任せて』
「うん。お願い。八坂さんの件は僕が連絡するから。じゃあおやすみ」
『うん。おやすみ』
そして通話を切った。高瀬さんの了解を得られたことを会長にメールで報告をして、後はのんびりしようと思っていたら、着信音が鳴った。高瀬さんか会長が何か言い忘れたことでもあったのだろうかと思ったが、ディスプレイには津島さんの名前が表示されていた。
『あっ、もしもし堤君。今時間大丈夫?』
「いいよ。どうしたの?」
緊急事態というわけではなさそうだが、落ち着いているようにも感じない。
『まず、日曜日の件は了解したわ。私も行く。それからこんな時間だけど堤君に一つ訊きたいことがあって、他の人には聞かれたくないけど、でも堤君を呼び出すのもなんだと思って、電話したの』
「そうなの。遠慮しないで訊いて」
深い呼吸音の後、津島さんが問いかけた。
『堤君は、真美ちゃんのことが怖くない?』
「えっ? あのおてんば娘のどこ……」
言った途中で気がついた。怒った時に威圧感があるとか、近寄りがたくなるようなオーラを纏っているかということを津島さんは訊いているわけではない。
「八坂さんが霊能者だから怖いか、ってこと?」
『そうよ。昨日の話だと、真美ちゃんが中島さんの家でラップ音を発生させた可能性が高いってことでしょ。堤君はそれに対して恐怖を抱いているの?』
そんなことは考えたことがなかった。とはいえそれには理由がある。
「ないよ。だって僕自身が同じ霊能者だから」
『多分、その返答を高瀬さんに聞かせたら、その認識は甘いって怒られるわよ』
まさか津島さんがそんなことを言い出すとは、と思いつつ、僕は「どうして?」と訊いた。
『だってあなたは幽霊を自分にとり憑かせるだけで、外には迷惑をかけないでしょ。でも真美ちゃんは――勿論霊能者だと仮定しての話だけど――外に危害を加えるタイプよ。その違いは決して小さいものではないと思うけど』
津島さんの言うことには一理ある。その物を相手にする場合の霊媒の危険度は心霊霊媒と物理霊媒で個別に考慮するべきだろう。というか津島さんはこの間の高瀬さんの話をちゃんと聞いていたのか。いや、八坂さんが直接関わっているのでそれは当然か。ともかく、さっきの津島さんの説に対する反論はある。
「いや、津島さんが知っている心理霊媒が僕や高瀬さんみたいな大人しいのだけだから、そう思えるんじゃないかな。ほら、テレビで偶にあるよね。幽霊にとり憑かれた人が他の人に襲いかかるやつ。そう考えると危険度はそう変わらない」
『確かに言えているわ。私の認識の方が甘かったようね』
ここで僕は核心に触れることにした。こんな話をしてきたのだから津島さんにはそれなりの覚悟があるのだろう。
「津島さんは、三月の事件で八坂さんのことが怖くなったの?」
『いいえ。その時は幽霊なんて信じていなかったもの。ただ……』
津島さんは一拍置いてから言った。
『中島さんが、真美ちゃんのことを怖がったの』
なるほど、友人関係が崩壊した理由はそこだったのか。だから津島さんは、霊能者を自称する八坂さんを嫌わないで、中島さんだけを拒絶したのか。
『ラップ音は自分のせいだって、真美ちゃんが言った後、中島さんが怯えた顔で真美ちゃんから後ずさっていったの。そこで真美ちゃんが手を差し伸べると、中島さんはその手を思いっきり払い除けたの。それで私、完全に頭にきたわ。勝手に幽霊の所為にした癖に、勝手に怖がらないでよ。あなたがそんな最低な人間だと思わなかったわ。もう顔も見たくない。確かそう言ったかしら』
こうして幽霊のことを過剰に憎む津島さんが生まれたというわけか。
『真美ちゃんを引っ張って中島さんから離れた。けどしばらくして真美ちゃんは、ごめんとだけ言って、中島さんのところへ戻っていった。それ以来、高校で会うまで、二人とも堤君が見ていたときね、それまで二人とは会わなかったわ』
「けど、八坂さんと中島さんの仲はそのままみたい。八坂さんがそう言っていた」
『中島さんが謝って、真美ちゃんが許したようね』
そして津島さんは寂しそうに言った。
『そろそろ私も中島さんに謝らないといけないようね』
津島さんの心境の変化は時間の経過がもたらしたものではないことは分かる。
『こう思えるようになったのは高瀬さんのお陰かしら。真美ちゃんと中島さんの信じる全てが幽霊になったことが悔しかった。けど高瀬さんと出会って、そういう考え方もあるんだって教わった。本人の前では言いたくないけど、あの子には本当に感謝しているわ』
もっと素直になればいいのにと思うが、津島さんは高瀬さんのことをライバル視しているようなのでそうもいかないだろう。そういう関係も良いと思う。
『それと堤君。勿論あなたにも感謝しているわ。ありがとう』
僕は何もしていないとは言わない。たとえ小さなことであっても、津島さんのためになるような行動をしたことは自負している。
「どういたしまして。けど僕がしたのは君達の間を取り持っただけだよ」
『結局それで結構助かったところがあるわよ。あなたがいなかったら高瀬さんの言葉を真剣に受け止めないままに終わったと思うわ』
ささいなことでも津島さんの力になれた。これからも事の大小にかかわらず、好きな人のためになることをしていきたい。今はそれでもいい。ただし、いつかは恩返しに相当することを好きな人へ捧げたい。
「中島さんと上手く仲直りできるといいね」
『ええ、そうなるように努力するわ。それと、堤君と話していると何だかすこし気が晴れたわ。ありがとう。じゃあそろそろ切るわね』
「分かった。おやすみ」
『ええ、おやすみなさい』
こうして女の子三人との夜の電話は終了した。
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