ある意味非常に実験的、斬新な作品。延々と続く展開の中で、文中にある解説がまた良い味を出していて、読んでいて飽きが来ない不思議な内容です。ただ、更新日時をご覧になるとわかりますが、ここまで毎日欠かさずずっと続けていくその根性や継続の意思は、ある意味驚嘆と言う形のホラー…にあたるのかもしれません。
これは小説ではありません。ですが、延々と意味もなく続けられるしりとりを読んでいるうちに、こんなことをわざわざやっている作者、そしてそれにつきあっている自分のバカバカしさと無意味さが、しだいに「得体の知れない恐怖」に変わっていきます。繰り返しますがこれは小説ではないので、小説としては評価できません。ただこの発想は評価に値するものだと思います。こういう「恐怖体験」は生まれて初めてでしたので。
説明が時々シュールだったりホラー寄りだったりで面白いです。もう言葉より説明見たさになってしまいます。もっと面白い説明が聞きたい。となってしまうと趣旨から外れてしまうのですね。危ない危ない。こういう、文字を潰していく作業、パズルみたいで難しそうだけど面白そうです。継続は苦悩と努力の結晶ですね。