最終話

 僕の手を握る君がいる。


 君の手を握る僕がいる。


 付かず離れず、ずっとこのまま……



 このまま、このまま永遠が続けばいい。



 僕たちは額を合わせ、はにかむように笑いあって、そして白い世界で抱きしめあった。



 これは深海を旅する電車のお話。


 咲いては散り、芽を出し、育ち、蕾をつけて、再び咲き、そして枯れる。



 そんな花をyouが見続ける物語。



 ーfinー


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深海電車 夏鎖 @natusa_meu

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