意味はないのに何故か読んでしまう作品。どうしてそうするのか、とかは考えず感じるんだと言うべきな気がします。
　何となくですが、自分自身の破壊衝動をくすぐられて、この作品に引き付けられたのかもしれない。
　何かをぐちゃぐちゃにしたいと内側に秘めた方にオススメの作品です。

何も知らない。
ねぇ……どうして？

『ねぇ……どうして？』と少年が尋ねる。
そんな話かと思ったら……。

容赦は無い、情けも無い、聞く耳も持たない少年のお話です。
ときどき、切なくなるようなお話も混じってはいますが。

少年の掲げる判断基準によって、物事は進んできます。

この世界観。
私は好きです。

個人的に、こういうの好きです。
行きとし生けるモノ全ての立場、立ち位置から視るワンシーン的な作品。グロが苦手な方には勧めませんが不思議な世界観と語り口で面白いと思います。

この子は苦しんでいます。
人の醜悪な心に、余りにも触れてしまったから。
この子は悲しんでいます。

その悲しみを断ってしまおうと。