おまけ
「俺のバイト先で知り合った人なんだけどさぁ、その人小説と漫画両方描いて売ってるんだってよー、凄いよなぁ。しかも顔めっちゃ可愛かったし」
「まじで?お兄ちゃんその人のこと好きなの?」
「んなわけないだろ、違うって。ただその人、作家志望みたいで普通に自分が作ったの売ってるんだってよ、夏と冬限定って言ってたけど、今度それ見せてくれるって言われたんだ、いいだろ?」
「……夏と冬?あー、コミケかぁ」
「コミケ……?って、コミックマーケットのことか」
「ぶふっ!お兄ちゃん略さないで言うなよ!」
「な、なんだよ。うるせーな。そのオタクの祭りが平井さんと関係でもあんのかよ」
「オタクの祭りって!お兄ちゃんチョー失礼!オタクを侮辱するなし!オタクは陰ながら日本を支えてるんだからね?!」
「はぁー?」
「あー、成る程ね。お兄ちゃんが知り合ったバイトの人って同人作家さんなのね」
「同人作家?」
「うんそう。版権とか、創作とか、色んなジャンルの漫画とか小説書いて売るの、同人作家さんっていうの。まあ女の人だったら主に書くと言えば……アレかなァ」
「……なんだよ、お前その顔」
「お兄ちゃん多分ビックリするねー。わたしの予想だと、その人多分ヤオラーだと思うよ」
「やお……、やおや?」
「ちっがーう。ま、簡単に言うと腐った女の子ですよ。腐女子のことでつ」
「腐女子ぃ?……なにそれ」
「今すぐググれ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます