おまけ

「俺のバイト先で知り合った人なんだけどさぁ、その人小説と漫画両方描いて売ってるんだってよー、凄いよなぁ。しかも顔めっちゃ可愛かったし」

「まじで?お兄ちゃんその人のこと好きなの?」

「んなわけないだろ、違うって。ただその人、作家志望みたいで普通に自分が作ったの売ってるんだってよ、夏と冬限定って言ってたけど、今度それ見せてくれるって言われたんだ、いいだろ?」

「……夏と冬?あー、コミケかぁ」



「コミケ……?って、コミックマーケットのことか」



「ぶふっ!お兄ちゃん略さないで言うなよ!」

「な、なんだよ。うるせーな。そのオタクの祭りが平井さんと関係でもあんのかよ」

「オタクの祭りって!お兄ちゃんチョー失礼!オタクを侮辱するなし!オタクは陰ながら日本を支えてるんだからね?!」

「はぁー?」

「あー、成る程ね。お兄ちゃんが知り合ったバイトの人って同人作家さんなのね」

「同人作家?」

「うんそう。版権とか、創作とか、色んなジャンルの漫画とか小説書いて売るの、同人作家さんっていうの。まあ女の人だったら主に書くと言えば……アレかなァ」

「……なんだよ、お前その顔」

「お兄ちゃん多分ビックリするねー。わたしの予想だと、その人多分ヤオラーだと思うよ」

「やお……、やおや?」

「ちっがーう。ま、簡単に言うと腐った女の子ですよ。腐女子のことでつ」

「腐女子ぃ?……なにそれ」


「今すぐググれ」

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