第7話
ある日、ユリコの誘いでカラオケに行くことになった。
いつものように自宅前まで車で迎えに来てくれたユリコはノリアキと一緒に後部座席に座っていた。
「リナチャン、こちらサカモトサン。」
運転をしていたのはサカモトと言う男性だった。
「は、初めまして。」
助手席に座った私は少しだけ身体が震えてしまった。
カラオケに着くと、ユリコはノリアキの側にべったりと座り、私はサカモトの隣に座った。
何も話すことが出来ず、私はこの時間を早く終わることだけを考えていた。
帰り、先に車を降りたのはユリコとノリアキだった。
私は初めて男性と二人きりになった。
『なにか話さなくちゃ!!』
私は必死にサカモトへ話しかけていた。
苦しくて今にも過呼吸になりそうだった。
自宅前に着き、車から飛び降りて急いで家路についた。
私は玄関で泣きじゃくった。
『私、ダメだ。何も変わってない。普通のことが出来ないよ・・・』
私は自分の脆弱さを目の当たりにした。
ヒマワリのタネ ニヤノネネ @niyano-nene
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