奇抜な想像力は名探偵に向いていない。・・・と、思わせて終盤でやられました。
この作品は、好き嫌いが両極端に割れる作品だと思います。私の場合、読後にアシスタントの芦洲さんの気持ちが良く理解できました。短編には星MAX2つが信条なので、1つ或いは2つの選択肢。悩みましたが、先を期待して最後まで読んでしまいましたので、2つにしました。この作品を小気味好く読んだ方は、この後で作者の「10万のア」も覗いてみてください。自分が爆笑してしまった事に納得できると思います。
どんな予想もたててしまう名探偵。それだけ考えてなぜピンポイントで真実に辿り着けるの!? と思ってしまいますが、そんな疑問も吹っ飛ばしてしまうテンポの良さで、さらさらと読めました。"彼"が加わった探偵事務所の今後も読みたいです。
この創造力が欲しい(笑)バカげているようで、そうも簡単には真似できない、何か輝くセンスを感じました。なんだかんだで、ホームズの「消去法で最後に残ったものこそ真実だ」という推理法に乗っ取っていますよね(笑)