「台所用洗剤を3種類買ってきた。これより洗い比べを開始する」

兄:

「つい、なんとなく、安かったので。日替わりで3種類もの洗剤をご用意しました」


私:

「使い切るのに年単位を消費しそうなのですが」


兄:

「うむ。なので、これよりじっくり時間をかけて、我が家でご贔屓とする台所用洗剤を決めようと思うのだ。手伝え」


私:

「それは構いませんが……来年には新しい洗剤というか、パワーアップしたマイナーチェンジ版が出てるような気がするのですが……」


兄:

「それは致し方あるまい。ちなみに現在の俺のオススメはBだ。理由を聞きたいか?」


私:

「あ、ニコ○コで、アニメ一挙が始まるので、後にしてくださいませ」


兄:

「理由は、洗剤Bは、メガネの油が一番落ちるのだ」


私:

「は? メガネ?」


兄:

「知らんのか、メガネの汚れは台所用洗剤で、キュキュッ♪ と磨くのがベストなのだぞ。メガネ屋さんが言ってた」


私:

「私、裸眼で2.0ですので。その選別試験は降りさせていただきますわ」


兄:

「え……? お前そんなに視力良かったっけ?」


私:

「はい」


兄:

「なんで? オタクなのになんで? っていうか、コンタクトじゃなかったっけ?」


私:

「コンタクトとか持ってませんが。お兄様、どんだけ私のことに興味ないんですが」


兄:

「実の妹に関心を持つリアル兄などいない。だがお前は、俺の暇つぶしに付き合ってもらう!」


私:

「お兄様、やめてください。発言が悲しすぎますわ。あと私のアニメ視聴時間を奪わないでください。ブチ殺しますわよ」


兄:

「……なに見てるん?」


私:

「カレカノ」


兄:

「ゴ○ラ効果か……」


私:

「お兄様は、あっちで皿でも洗っててください」


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