絶対領域の守護者

作者 マユ・クロフト

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★★★ Excellent!!!

ジェットコースターのGすら無理~な私にとって、これなら宇宙に行けるかもと、淡い夢を抱かせてくれたのが、軌道エレベーターでした。生きているうちに完成しないかしら、軌道エレベーター。と、常々思っていた自分にとって、このお話は夢のような未来世界を垣間見させてくれました。

そんな軌道エレベーターを舞台にしたこのお話は、しっかりとしたSF考証をベースに、素人にも非常に分かりやすい軌道エレベーター観光ガイドにもなっていて、とても楽しかったです。

でも、宇宙は楽しいばかりじゃない。宇宙には危険がいっぱい。ということで、ユカリコちゃんは、軌道エレベーターの外に放りだされ、地球に向かって自由落下という極限状態で、延々、延々、墜ちていく。いや~もう、手に汗握るって、このことですね。そしてカッコよく現れた白馬の王子さまが、実は……とか、実に劇的な(笑)進路決定の顛末とか、笑わせて頂きました。そうくるか、みたいな?

うん。「宇宙から青い地球を見ると人生変わる」は、嘘じゃなかった(笑)

★★★ Excellent!!!

作風自体はライトで明るいながらも、圧倒的なリアリティに裏打ちされた重厚なSF要素が絡み合い、絶妙なハーモニーを生み出しています。そのテイストたるやまさに塩とキャラメル、もしくは生ハムとメロンの如し。不思議な味わいながらも、ついハマってしまう。そんな魅力に満ちたオススメの作品です。