御礼
小説『えこのみっくあにまる』をお読み頂きありがとうございます。
本作品は内容の専門性が強過ぎることもあり、半年以上更新を停止していました。しかし、とりあえず一段落着くところまでは書いておこうと思い直し、桜が咲き始める頃に再び連載を再開し、加筆したり再編集したり解説を書いたりしながら、目標としていた桜が散って新緑が出る頃に一部を完結させることが出来ました。
また本作品は、作者がライトノベルを初めて書いた頃のものであり、現実の経済を題材にした内容のため、ライトノベルとしてはカテゴリーエラー(相応しくない)作品です。不慣れ故に稚拙な表現や構成が多々ありますが、それにも関わらず最後まで読んで下さった方が居られましたら、深く深く御礼申し上げます。
続編に関しては、昔のメモなどを探して読んだところ、多少は考えていたみたいです。メンバーが揃ってきた運営委員会によって、学校行事などで直面する様々な課題をクリアしていったり、日常的なやり取りを経済の視点やギャグを交えながらこなしていくような感じですね。どうでもいいような内容さえ討論して、討論がもっと身近で面白いものであるということを表現してみたいです。またその時その時代に合わせて、登場人物達と一緒に、大きな課題の解決方法を考えてみるのも面白そうです。
また、昔のメモを見ていると色んなことを思い出しました。例えば、岸彼方という美術部のキャラクターがいますが、どうしてサブキャラクターであるはずの岸が、あんなに好き勝手なことばかりしているのかと思ったら、どうもその頃聞いていたボカロ曲の影響を受けていたみたいです。それはマッシュルームマザーという一部では有名な曲なのですが、当時の私はこれを聞きながら『民主主義の本質は多数派が少数派を支配するのではなく、誰も一人ぼっちにならないことにあるのではないか』ということを考えていたのです。
個性の強い岸彼方という人物は、自分をどうやって表現できるのか、どうやってこの硬い世界を打ち破れるのかを一人で追求していたんですね。読み直していると妙に感情移入してしまい、岸に関する追加のエピソードを書いてしまいました。
岸に限らず、ゲストのおっさんに喧嘩を売った剋近のような、或いはおっさん達からも恐れられる白川のような、反骨精神のある若者が増えてくれると世の中が少しずつ面白くなるかもしれませんね。
おまけとして書いておくと、討論にはそれぞれ個性が目立っています。
大体、以下のような傾向があります。
剋近 知識がまだ整備されておらず、浅い知識と深い知識にバラつきがある
感情の高ぶりによって、うまく気持ちを言語化出来なくなるときがある
感情の高ぶりによって、本人の能力を超えたアドリブを発揮することもある
白川 様々な知識を記憶しており、自在にシナリオを描き、心理戦も得意とする
討論で負けたことがなく、正論を多用する傾向がある
野心家でどんな相手も攻略対象と考える傾向があるが、虚しさも感じている
ゲスト 知識はそれなりにあるが、プライドが高く、殆どの学生を見下している
討論は勝つことに重きを置いており、討論中に立ち位置がコロコロ変わる
同調圧力を強めて、周囲を自分の味方に引き込もうとする
今後の執筆予定についてですが、不明です。もっと前向きなことを言いたいのですが、私自身様々な非営利活動を行っておりまして、なかなか暇な時間がありません。今後、文章を書くことが仕事になれば良いのですが、残念ながら今は趣味の範囲内です。カクヨムに公開していないけど、既に書き終えている作品なんかも幾つかあるので、そちらの方はいつか掲載するかもしれません。
さて、重ねまして小説『えこのみっくあにまる』をお読み頂きありがとうございます。読者数の少ないカクヨムなので、PVがピクリとも動かないという想定で連載を再開しましたが、連載を追いかけてくれる人もいたのでモチベーションが上がり、加筆や解説にまで繋がりました。
作品には気軽にコメント頂けると幸いです。外部から来られた方は、カクヨムに登録して頂けると嬉しいです。そして他にも何か面白い作品はないかとサイト内を探してみてください。カクヨム考察で書いている通り、このサイト内に読者が少しでも増えることを願っています。
それでは皆さん、またの機会に。
えこのみっくあにまる ヨハラ @yohara
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