すずめの神社

エピローグ

エピローグっていうほど何か特別な話があるわけではありません。

『すずめの神社』に関連するような、何か神秘的な出来事があったならば、それは興味深い物語になったでしょうが、実際には運動会の最中に、ぼくのおでこに鳥のフンがドンピシャで命中したくらいです。ハチマキが無かったら（子供社会的に）即死だった。

小学校を卒業して少し後、母校を訪れる用事があったので『すずめの神社』のあった場所に行ってみると、そこにはもう何もありませんでした。

マジックで書かれていた文字は子供のものでしたし、きっとどこかのクラスの先生が、やはり教室に飛び込んできた雀を処分する際に、情操教育の一環として作ったものであろうと、今は思います。

しかし、この『すずめの神社』は、ぼくの小学校の思い出として、強烈に記憶に焼きついて離れないのです。