女神のウォール

　近未来の日本が舞台。２０ＸＸ年、突如として広まった女だけに降りかかる〝ノロイ〟が猛威を振るった。そのせいで人口が激減し、２ＸＸＸ年以降には人口が昔に比べ１/３まで減ってしまう。
　人口は関東だけに集中し、両極端にある北海道や沖縄は荒野となっている有様。人口がこれ以上減らぬようにと、クローン技術が発達するが、人口の減少に歯止めは利かない。人々の中には、ノロイは神様が起こした天罰だと考える人もおり、人類から女性を抹殺すれば、ノロイが解けるのではないかと思っている。そういう危ない思想を持つ人によって、クローンが女性を殺すための殺戮兵器となる始末。治安は最悪の一歩を辿る。
　更には、魔女裁判のようなことが各地で起き、女性が弾圧される時代になってしまった。ノロイに掛かった女は、東京全土を改造して造ら…続きを読む