第23話 雑談(ドラゴン)

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2018年2月



我が家の家飲み時の話題はその時々。

数学だったり難読漢字だったり相対性理論だったり戦国武将の話だったり雑学だったり宇宙の概念だったり。

毎度とりとめもない話をしている。


※今回しらずが相当ハッスルしています


私:「かれこれ半年は頭を悩ませていることがあってさ。聞いてくれる?」

父:「なに?」

私:「ドラゴンが好きなんだよ」

父:「うん、そうだね」

私:「で、描こうと思ったわけさ。ドラゴンを」

父:「いいんじゃない」

私:「そこで気がついたんだけど……あいつらどうやって飛んでんだ」

私:「あの巨体でさ!我が物顔で飛んでっけどさ、ありえなくない?ちょっと羽ばたいたくらいで飛べる図体じゃないだろ!考え出したら頭の中でドラゴンが飛ぶところがイメージできなくなっちゃってさ」

父:「大きい鳥もいるけどね」

私:「アホウドリだって飛ぶ前は一生懸命羽ばたいてるんだよ。そもそも鳥は骨を空洞にして脳みそ軽くしてやっとのこと飛んでるってのにドラゴンの奴はなんなんだ!」(机バシン)


父大笑い。


私:「そもそもだよ、巨体を持ち上げるにはそれなりのサイズの翼が必要になる筈なんだよ。でもそれだと折り畳めないじゃん?コウモリみたいな奴もいるけどさ」

父:「ああうん、ドラゴンの翼ってそのイメージだね」

私:「そう、ネットでドラゴンのイラスト検索しても結構多いんだよ。だとしても相当な大きさじゃないと駄目だよね」

父:「そうだねぇ。黒魔竜(しらずの作品内に登場するドラゴン)はどんな翼なの?」

私:「黒魔竜は表側にも鱗がついてる分厚い翼」

父:「あーそういうのもあるよね」

私:「でもさ、鳥の翼ってこう弁みたいになってて、翼を上げる時に風を通して空気抵抗を減らして、下す時に弁が閉じて空気を押しやって、そうして懸命に飛んでるんだよ!ドラゴンのあれ絶対飛べない。私の中で黒魔竜が飛べなくなったんだよ!これは大ごとだよ!」

父:「うーん(笑)」


===


私:「まあ翼の形状はいっそもういいよ、不思議パワーで飛んでることにすればいいよ」

父:「いいんだ(笑)」

私:「そもそもだよ。そうそもそも、ドラゴンの翼って……どこにどうやってついてんの」

父:「うん?どこというと?」

私:「不思議パワーがあるとはいえ巨体を持ち上げる翼を動かす機能がそこに備わってる訳じゃん。生え際は分厚い筋肉が覆っていて然るべきなんじゃないの?よく肩甲骨付近に生えてるけどそれじゃ重心も悪いし」

父:「あ~確かに…」

私:「私だってこんな細かいこと気にしたくはないけどさ、ドラゴン描こうと思うとどうしてもそこが引っかかって、それ以来書けないんだよ……」

父:「なるほどねぇ。それを言うなら天使とかキューピッドも翼生えてたよね?」

私:「そう天使だよ天使!あいつらどうやって翼動かしてんのさ!それも不思議パワーか、不思議パワーなのか!?」(机バシバシ)


父爆笑。


父:「ダヴィンチとかも天使の絵描いてるのかな、ダヴィンチって人体の構造をすごく調べてたのに、それをおめおめと描いてたのかな」

私:「どうなんだろう、多分ダヴィンチも天使描いてるとは思うけど、判らないなぁ。天使なんかアレだよ、中には鳥どころか虫の翅がついた奴もいるよ」

父:「えーっ!」

私:「私の仮説だとね、天使の翼が肩甲骨の後ろから生えているということは羽ばたくごとに手がこうして連動して動いていたんじゃないかと……というかそうしないと羽ばたけない筈」

父:「じゃあマリアの受胎告知とか天使が現れて


ガブリエル:『フンッマリア…フンッフンッ貴女はフンッ神の子を産むのですフンッフンッ』


て動かしていたわけか!」


私大爆笑。




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