第16話 わが家のペット事情・その1


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2016年4月



わが家のヘビはカリフォルニアキングスネークという。

キングといってもでかくない。

白と黒の縞々だ。


私はミルクと呼んでいる。


正式名は「ミルク・コーヒー」だ。


父ちゃんはへび蔵君と呼んでいる。


正式名は「市川へび蔵」だ。




ここまで説明する中で大抵、

「ヘビ飼ってんの!?」

「えキング!?」

「キングなのにミルク!?」

「なんでミルクコーヒー!?」

「市川・・・なんだって!?」

「結局どれが本名なんだ!」

「ていうか本当にヘビ飼ってんの!?」

というツッコミが各所より入る。



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ヘビの代名詞といえば脱皮が常識だと思っていた。


友1(40代女性):「えっ!?ヘビって脱皮するんだ!初めて知った!!」



世間の広さを見た。



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友2:「ヘビってなつくの?」

私:「なつくよ。「おいでミルク〜」って呼ぶと尻尾ふって駆け寄ってくるよ。お手も覚えるし」

友2:「へぇ〜!そうなんだ!」



信じる心を見た。



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仕事の合間の癒しを求めて、

Google先生で「カリフォルニアキングスネーク」を画像検索してみた。



残念ながらうちの子が一番かわいかった。



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そもそもは二子多摩川のとある店頭で売られていたコーンスネークに一目惚れした。

背中が赤オレンジ、腹が黄オレンジの綺麗な二色の仔ヘビだった。


翌日父ちゃんを連れて買いに行ったら既に売れた後だった。

代わりにミルクがケースに入っていた。父ちゃんが一目惚れして買って帰った。


あのかわいい赤いヘビをわが家に迎えられなかったことは今でも残念でならない。

ぴったりな名前も決めてあったのにな・・・。

「オレンジ・ペコ」ってさ。




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