第6話 ある日の会話(祖父)


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2016年3月



ある日の父との会話。



父:「ヴァイオリンと言えばね」

私:「うん?」

父:「昔おじいちゃん(私の祖父)の部下がヴァイオリンが欲しいと相談してきてね」

私:「うん。」

父:「ちょっと調べれば練習用なんて安いのがいくらでもあるのによりにもよっておじいちゃんに頼んで、おじいちゃんもツテがあるから任せろっていって」

私:「うん。 」

父:「でお前当てはあるかってこっちに話が来たから父ちゃんは更にT田に話を持っていって」

私:「うん(笑)」

父:「でT田から三千円で譲り受けた練習用ヴァイオリンを父ちゃんが五千円でおじいちゃんに売って」

私:「うん(笑)」

父:「それをおじいちゃんが三万円で部下に売りつけたんだよ」

私:「吹っ掛けすぎでしょ!!」

父:「悪どいよなぁ〜。普通自分の部下から搾取するかね」

私:「部下の人もほんと、なんでよりによっておじいちゃんに話するかな!!」

父:「ね。よりによってね(笑)」



おじいちゃん……実の息子も嘆く程の途方もない変わり者。



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